第2話 パーpapapa!!
「ハッいかんいかん!私としたことが、回想しすぎて、自分がどこにいるのか一瞬飛んでしまった!」
目の前の現実の光景に目を移すと、ちょうど「プロゴルファー」として活躍しているらしい「サル」が、2打目を打とうとしていた。
日本の猿かな?でも少し違うかもしれない。でも、どうしてプロテストに合格したのだろう?規則改定があったのかな?それともあの「ミスターイトウ」とかいう変態おやじが、何か賄賂を配って合格させたのか?
そんなこんな複雑な感情を、目の前のグラブを握っている動物を見ながら私は様々な思考を巡らせていた。
そんな時、私はおかしなものに気が付いた。あの自称プロゴルファーが握っているグラブ、手作りっぽいぞ?あんなの認められるのか?
その時、サルのプロゴルファーは、しっぽにクラブを巻き付けると、しっぽでクラブをボールに打ち付けた!
「ええええ!ちょっと待てよ!あんなの認められるのか?」
私は競技委員に近づいていき、ドスを利かせて怒鳴りつけた。ウン?なんでこいうアフリカの民族衣装みたいなの着てるんだ?
「オーマイダーリィイン!!クミさん!!オゲンコデスタカ?」
ダッシュで抱きつこうとする男を私はドロップキックを食らわせた。そうだ、こいつはいつも変な衣装ばかり着ているから、分からなかったけど、「デニス・ムハンマド・エマニュエル田中」だ。こんなアレな奴でも一応競技委員。まあ審判みたいなもの?
「まあ、なんとか生きてましたよ。っていうか、なんで今日はマサイ族の衣装みたいなの着てるんですか!あなた、競技委員なら、少しはまともな恰好をしてくださいよ!」
「キソクニハ、キョウギイインノフクソウノ、キテイハアッ!アッ!アッ!アッ.....」
「なんすか?その先は?」
「ドウ?ドウ?イマノワタスノコエ?クミサンノの2メートルハアル、ムネニ、キュンキュン、シチャッタ?」
私はまたもや目の前のセクハラエセ競技委員に万地固めを食らわす、手加減は一切なし。
「イダダダダダ!!クミサンソーイウノモスキナノネエエエエ!!! 」
「そんな事より、あの猿はなんで、しっぽに巻き付けてグラブコントロールしてるんだ!あんなのルール違反だろう!!っていうか人外がなんでプレーできるんだよ!」
「キソクニ、シッポニ、マキツケテウッテはナラナイトノキソクアリマセーン、シタガッテボッキンボッキン!問題ナ~~イアト、モンキーノプレーニツイテハ、ワタシハアニマルノプレーナンテ、ヘンタイプレーハシナイノデワカリマセン~~」
私はDDTを食らわせ、をこの自称競技委員との会話をあきらめフェアウェイに戻った。
プロゴルファーガニマタ!Ⅱ ITSUMONO @melonguma
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