仕事が終わったのにお前のことを考えたくない

さち

今日のこと

勤務時間が終わり帰宅した。

美味しい夕食を食べて、腹も満たされた。

ジメジメと湿気の多い一日の汗を風呂で洗い流した。

今日一日、やり残したこともあるが、遂行できたこともある。至福の休日を前に、自画自賛の褒美として数日振りにゲームを少しだけした。


何をするにしても、隙間ができれば、アイツのことがよぎる。


日を跨ぐ前に休息を取ろうとベッドに入る。

寝る以外何も無いから、隙間が沢山できる。

重力に従順な涙は、髪の毛を通り、耳の穴に入ってきた。

手で拭うだけでは追いつかない。ティッシュを取りに行く気力も無い。

不快感と枕を濡らすまいと体を起こした。

頬を伝い零れ落ちる。

静寂に似つかない音が響く。

こうなったら、時間が過ぎるのを待つしか無い。波を繰り返し、頭と心で消化していく。


疲れるよ。もう、勤務時間は終わっているのに。


お前がどう思っているかなんて知ったことではない。私の思いも知ることも無いだろう。

だったらイーブンだ。

もう、ほかっておいてくれ。また、勤務時間になったら話そう。


勤務時間に私事の話をするものではないか?

ん?仕事の件なのかこれは?

それ以前に、話し合ってくれるのか。

する気もないが。

あぁ、難しい。


ここは、文字数を問わないが、こんな事を書く場所ではない。

どこに対しても、書き出すものでもないだろう。


峠を越えて、デスクライトの光にも慣れ、頭も目も覚醒した。

おかげで、何の解決にもならない文章も打てた。


果たして、覚醒した頭で寝れるだろうか。

もう一度、横になってみるか。

アイツが来ないうちに。


おやすみなさい。

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