ピアノマラソン

増田朋美

ピアノマラソン

ピアノマラソン

その日は、久々に、一週間近く降り続いていた雨が上がって、穏やかに晴れた日だった。そうなると、梅雨明けももうすぐかなと思われたが、またすぐに次の雨がやってくるようになるらしい。なので今日は、つかの間の幸せかと、みんなが言っていた。

それはどの家も同じだが、家というのは大きな家と小さな家とあるように、階級のようなものがある。最近は上流階級が、高級マンションに住むことはあるが、大概の場合、家が持てるというのは、かなり上流階級の人物であることが多い。ある意味では、自分の持ち家を持てるというのは、ほかの人の助けを得ずに暮らしていけるという、幸せな人だということである。

そんな中で、家族とうまくやっていけなくなったとか、あるいは家以外に人と話すきっかけがないなどという人たちが、製鉄所に集まっていた。災害が起きて、避難しているのとよく似ているが、製鉄所に来る人達は、みんな家庭内が居心地がよくなくて、ここに逃げてきているようなものであった。

製鉄所に来ている人の中では、家の中ではうまくいかないで疫病神などと言われていることもあるのに、音楽とか、文学などの芸術面に非凡な才能を示す人もあった。でも、大体の人は、才能があっても、家のひと、あるいは学校の先生などから、役に立たないものに手を出すなとしかられて、自信を無くしてしまう人が多い。本当は、文学賞とか、音楽のコンクールに応募すれば、ものすごい才能があって、一般的に流布している芸術家よりも、すごいものを持っているという人も良くいるのだが、残念なことに、彼らは、そういうことはできない運命にあった。

その日、浩二は、ある男性を連れて、製鉄所を訪れた。

「こんにちは。」

と言って、インターフォンのない玄関の引き戸を開けると、ブッチャーが出迎えた。

「今日は。今日は何のようでこちらに?」

ブッチャーがそういうと浩二は、

「ああ、磯野先生いらっしゃいますか。ちょっと、ピアノを見てもらいたい人がいるんです。なんでも、来月に行われるピアノマラソン大会に出場させたいので。」

といった。ピアノマラソンとはなんだとブッチャーが聞くと、

「はい、ピアノを、30分間、好きなように弾いていいという企画ですよ。なんでも、最近文化会館が、利用者が激減したので、誰か利用者を求めて、始めた企画でしょうね。」

と、浩二は答えた。隣にいた男性は、一寸偉い人に会いに行くのは、緊張しているように見えるのだが、それでも垢抜けしていない真面目そうな男性である。

「この人、名前は望月優さんというのですが、この人に、ピアノマラソンに出場してもらおうというわけでしてね。一寸、磯野先生に一回聞いていただけたらと思いまして。あの、先生はいらっしゃますか?」

「ええ、いるにはいるんですけどね。一寸薬が回ってて。」

とブッチャーはちょっと申し訳なさそうに言った。

「ああ、そうですか。そういうことを言われるだろうと思っていたので、ここでまたせていただきます。出直すと言っても、次はいつ来れるか、わかりませんし、それなら、ここでまたせていただいた方がいいでしょう。」

浩二君、最近、顔は変わっていないけれど、ずいぶん、ふてぶてしさを身に着けたなとブッチャーは思った。それは、ある意味、浩二が会社員をやめて、ピアノの演奏活動に専念したことで身についた技法と言える。時には、政治家みたいに顔つきすら変わってしまうこともあるが、そのようなことはなかった。

「今日は、望月さんにも、そのつもりで来てもらいました。二人とも、一日何も予定を入れないで来ましたので、お昼になっても夕方になっても、喜んで待たせていただきますよ。」

浩二君、まるでアポなしでやってきて、強引なトークをしていく、営業マンになったようだね、とブッチャーは、すっかり感心してしまった。そして自分もそれに応えたいと思った。

「じゃあ、一寸待ってくれますか。俺、水穂さん起こしてきますんで。」

と、ブッチャーは、急いで四畳半に行き、眠っていた水穂さんの体をゆすって、

「水穂さん、起きてください。浩二君が、生徒さんを連れてきました。水穂さんに聞いてほしい演奏があるそうです。」

と、無理やり起こした。水穂さんが、どうにか布団にの上に座ってくれたのを確認して、もう一回玄関の方へ走っていき、二人の客を、四畳半に呼び寄せる。

「磯野先生。お久しぶりです。お体どうですか?何処かお悪いところはありませんでしょうか。」

何て、医者がするような挨拶をして、浩二は四畳半に入った。

「この人ね、望月優さんです。三か月ほど前から、僕のピアノ教室に通ってくださっています。今年初めて、ピアノマラソンに出場したいと言いだしてくださいました。曲はえーと、」

と、浩二が言うと、

「ええ、曲は、さんざん迷いまして、一応、モーツァルトのソナタ11番の変奏曲を。」

と、望月優さんは言った。

「あああの、シチリアーノで有名な第一楽章ですね。しかし、ピアノマラソンというと、やたら難しい曲を弾きたがることが多いんですけど、なんでそんな地味な曲を?」

と、水穂さんが聞くと、

「ええ、ほかにもいろいろ弾く曲はあるんですが、何だか、そんな大曲を弾けるほどの演奏技術もないですし。」

と答える望月優さん。

「全く、そんなこと言って。本当はもっと、素晴らしい感性のある人なんですけど、謙虚すぎるというかなんというか、理由はわからないけど、大曲をやろうとしないんです。それじゃあ、困りますでしょ。先生、一寸彼に、どんな曲をやったらいいのか、指示を出してやってくださいませ。」

浩二が、そういうことを言う。ブッチャーはそのあたりよくわからなかったけれど、水穂さんは、とりあえず弾いてごらんなさいと言った。優は、わかりましたと言って、水穂さんのピアノの前に座って、蓋を開け、モーツァルトのソナタ11番の第一楽章を弾き始める。とりあえず、のんびりしたシチリアーノのテーマが流れて、そのあと、6つの変奏が続く。いずれも第三変奏を除けば、明るく陽気で、のんびりした曲であることが多い。彼の演奏は、アップテンポではないのだが、ちゃんと粒はそろっているし、曲の雰囲気もしっかりしている。モーツァルトを弾きたがる、ピアニストはあまり多くないが、コンクールなどに出しても、十分いけそうなほど、メリハリがついている。

第六変奏だけがちょっとテンポが早くて、モーツァルトらしい、陽気な感じで曲は終わりになる。

「素敵な演奏じゃないですか。よくできてますよ。」

と、彼が弾き終わると、水穂さんはにこやかにわらって、拍手した。隣で浩二が、ああよかったという顔をする。

「だから、言ったじゃないですか。僕は良くできているとこれまで何回もいってきました。其れなのに、まだ駄目だとか、自身がないとか、そういうことばっかり言って。そうじゃなくて、もっと自信をもってほしいのに。なんで、そんなに自分に自信がないんですか?」

浩二は、望月さんにそういったのだが、まだ、優は自信がない様子だった。あーあ、まったくなんでまた、こんなにうまく弾けているのになあと、浩二はがっかりした顔をする。

「ただ、あえて指摘するなら。」

と水穂さんが言った。

「もう少し、音楽に対して、真摯に取り組んでください。音楽は中途半端にやっていたら、単なる娯楽で終わってしまいます。望月さんの演奏は、そういう事には向いてないような気がするんですよ。だから、より真摯に取り組んで、演奏技術をあげて行ってくれれば。」

「そうですか。じゃあ、磯野先生。彼をピアノマラソンに出させても、かまわないですね。彼にとっては、生まれて初めての大舞台だと思うけど、頑張ってもらえればと思います。」

と、浩二は水穂さんに言った。水穂さんは、ええ、大丈夫だと思いますよ、というが、優はまだ自信がないのか首を縦には振らなかった。

「一体どうしてなんですか?なんでそんなに自信がないんです?僕たちは、あなたのことをバカにはしていませんし、応援しているんですよ。だからこそ、磯野先生のところに連れてきたんじゃないですか。そして、磯野先生だって、あなたの演奏を認めてくださったのですから、もう自信もってピアノマラソンに出てくださいよ。」

浩二が心を込めて語りかけても、優は黙ったままだった。

「なんでですか。僕も当日、応援に行きますから。たった一人で出るわけではないんですよ。だから、大丈夫ですって。それとも、何か僕たちに話せないわけでもあるんですか?」

「浩二さん。」

水穂さんは、浩二に言った。

「そっとしておいてあげましょう。きっと、口に出して言えない過去のようなものがあるんでしょう。それを根掘り葉掘り聞くことは、僕たちがすることではありません。」

「でもですね、先生の言う通りにそっとしていて、彼をピアノマラソンに出させないでいたら、宝の持ち腐れになってしまいます。彼は、先生もお聞きになってわかると思いますが、音楽性が非常に優れているじゃありませんか。そういう人を、外へ送り出してやるというのも、指導者の務めなんじゃありませんか?」

と浩二は、水穂さんにいうが、

「でも、心に傷を負ったまま、大規模な大会に出させるのは、僕はどうかと思います。浩二さん、あなた、本当は、彼をピアノマラソンに出すことで、自分のピアノ教室でここまで腕を持った人間がいることを披露したいのではありませんか?」

と、水穂さんは言った。ブッチャーは、いわゆるプロパガンダかあと思ったが、大体の人は、そんなことに気が付くこともないし、警告する人もいない。

「そんなことありません。ただ僕は、彼に、ピアノ演奏に自信をもってもらいたいから、ピアノマラソンに出てもらいたいというだけの事であって。それだけの事なんです。」

浩二はそういっているが、ブッチャーはきっと心のどこかで浩二がこの人をプロパガンダにして、自分の名を売り出したかったのではないかと思った。それは、人間であれば多かれ少なかれ抱く感情である。

「本当に、そんなことないのですか?」

と、水穂さんは浩二に聞いた。

「ええ、ありませんよ。だって、僕はこの人が、本当に上手な演奏をすると思ったから、それでピアノマラソンに出場させたいと思っただけですよ。」

浩二はまだそういっている。水穂さんは、返事を考えてくれたようであるが、その前にせき込んでしまった。ブッチャーは急いで、水穂さんの口元にタオルを当ててあげた。

「磯野先生。先生がどう思うと、僕は彼の演奏に感動したから、ここへ連れて来ました。それだけのことです。ほかに悪意は何もありません。」

ブッチャーは、水穂さんが何か言いたそうにしているが、せき込んでいて何も言えないでいるのを見て、代理で言ってしまおうと思いつき、こういうことを言った。

「浩二さん。本当にこの人が、才能があって、彼のことをバックアップしたいと考えるなら、彼の傷ついたところもバックアップしてやってください。」

ブッチャーは、本当に必要な指導者なら、そういうことをしてもいいと思っていた。本当の指導とはうわべだけのものではなく、心の奥まで変えてしまうほどの、強いものを持っている。

「しかし、そういうことは、」

と、浩二はまだいっているが、

「いいえ、そういうことじゃありません。本当に必要な指導だったら、人生を変えるくらいだってできるはずです。中途半端にするから、一番傷つくんですよ!」

とブッチャーは言って、水穂さんに、薬を飲ませてやった。これによってやっと、水穂さんの、せき込む音が静かになる。

「ブッチャーさん、もういいですよ。これは言っても、伝わらないことですから、、、。」

水穂さんは、そう口にしたが、薬が回って、眠ってしまった。まあ、そういう強力な薬だから、そうなってしまうことは仕方ないのだが、もうちょっと、水穂さんが強いセリフを言ってくれればと思うのだった。

「わかりました。僕、何ができるかわからないですけど、成し遂げて見せます。」

と、浩二は、ブッチャーにそういうことを言った。望月優さんは、自分のことを話されるのが、いやだったのか、一寸涙をこぼしていた。とりあえず、水穂さんが眠ってしまったため、浩二は帰ることにした。ブッチャーは、二人を玄関先まで見送りながら、浩二さんは、絶対に、この男性の傷ついた部分をいやしてやることはできないだろうなと思った。

その数日後。優が浩二のもとにピアノレッスンにやってきた。また浩二の前のピアノで、モーツァルトのソナタ11番を弾く。上手な演奏だなと浩二はやはり思うのだった。

「お上手じゃないですか?」

と、浩二は彼に言った。

「そんなこと、ありません。」

という彼。

「なんで?確かに、音はきれいだし、粒もそろっているし、しっかりリズムも取れているし、いうことなしですよ。」

浩二が言うと、

「先生、そんなお世辞は言わないでください。僕はただ、ピアノが好きで、ピアノを習えるだけで、それで十分なんです。だって、僕みたいな人間に、何ができるんですか。僕は、ただ、何もしないで、ピアノだけを習っているような人間ですよ。」

と、優はそういうことを言うのである。浩二は、これはまたなんでと思って、なんでそう思うのか聞いてみると、優は、言いたくないと言った。

「あのですね、望月さん。」

と、浩二は優に語りかけるように言ってみる。

「僕は、うわべで望月さんのことを、うまいとか上手だとか、言っているんじゃありません。僕は、本当に上手だからそういっているんです。だからもうちょっと自信をもってピアノに取りくんでくださいよ。ピアノマラソンで成功すれば、きっと誰かがほめてくれるような演奏なんですよ。」

「でも、僕には、そういうことをする資格なんてありません。だって僕、働いてもいないし、お金を得て家族に何かしているわけでもありません。だから、僕みたいなのは消えた方が、いいんじゃないかって。」

いくら言っても彼はそれであった。自信を持ってと言っても、誰でもすごいことができる時代であると言っても、彼の口から出てくる言葉はそれである。働いていない人間は死んだほうがいいと主張した殺人犯もいたが、それは間違いだと審判が下されたのに、働いていない人間は、表舞台には出てはいけないらしい。

浩二は、音楽するのに、そのような階級も何もないと伝えたかったが、優はそれに閉じこもってしまったような感じだった。

「だって、そうじゃないですか。働いていない人間が台頭するのって、悪いことが起きた時でしょう。こないだの、川崎の通り魔事件だってそうでしょう。」

と、優はそういうことを言った。優は障害者手帳を所持していた。それは、何かあったときのためにあるものらしいが、それが一種の身分証明書のようなものだった。かと言ってそれがあるから得をするのかと浩二は思ったが、それを持っていないと安心できないんだと多くの所持者は言うのである。

「川崎の通り魔事件の犯人と一緒にしなくてもいいと思うけど、、、。」

と、浩二は言うが、一緒にしなければだめだ、自分たちは、生かされているから、表舞台には出てはいけない、と優は言った。そう思うことで、犯罪を起こさなかったという自負心が自分にはあるという。

「本当にそう思わなくちゃいけないのでしょうか。」

と、浩二は言うが、

「いいえ、働いていない人間は、こういう事を思って生きているから、犯罪を起こさなくても生きるんです。」

と、優は言った。

「それってただの刷り込みだと思うけど。そんな発言、誰がしたの?」

と浩二は優に聞いてみると、優は、高校三年生の時に、学校の先生が言ったと答えた。それを大人になった現在でも、頭に刻み付けておくことによって、犯罪を起こさずに済んでいるという。

「働いていない人間は、いるだけで犯罪者なんだと先生が言っていました。先生は、本気で僕のことを愛しているからそういうことを言ってくれたとも言いました。だって僕たちは、この高校に来るということで、すでに社会から捨てられていて、愛されることは二度とない民族になったからです。」

「ああ、なるほどねえ。」

多分それは、本気で言ったわけではないと思うけど、優はそれを信じ切ってしまったのだろう。誰か、そんなことは絶対にないと、本気で言ってくれる人がいてくれれば、優も変わってくれたかもしれないけど、そういう人や物に、巡り合えなかったのだ。

「僕は、その通りに生きなくちゃいけないんです。先生は、唯一、僕の事を愛してくれたから、そういうことを言ってくれたんだと思います。本当は、音楽なんかやってはいけないって、そういいたかったんだと思うんです。」

それはきっと本気で言っているわけではないと浩二は思った。優の演奏がそれを証明している。優は、音楽が嫌いということはまずない。でも、学校の先生は、立場上そういうひどいことを平気で言ったんだろう。

「そうですか。でも、お願いですから、ピアノマラソンには出てもらえないでしょうか。ピアノマラソンで、本当に実力があるってことを感じ取ってほしいんです。」

浩二は、もっと別の手段に訴えなきゃだめだなと思った。だからこそ、優君をピアノマラソンに出さなければだめだと思うのである。

何回かレッスンを繰り返して、ピアノマラソンの日がやってきた。

前日まで、望月優は出場しないと言っていたが、浩二は一度だけでいいから出てほしいと、優に懇願して、ダメでもともとのつもりで出場してほしいと言った。優は一度だけならと言って、浩二と一緒にピアノマラソンの会場まで行ってくれた。出場の手続きは、すべて浩二がした。

「エントリーナンバー9、望月優さん、曲は、モーツァルト作曲、ピアノソナタ第11番イ長調。」

というアナウンスと一緒に優が舞台に上がる。観客は、流行の発疹熱のためか、ホール全部を

埋め尽くすほどではなかったが、それでも、八割ほど入っていた。

優は、静かに礼をして、ピアノの前の椅子に座った。そしてこの日のために、一生懸命練習してきた、ソナタ11番を静かに弾き始める。優が弾き始めると、しゃべっていた観客は突然黙った。そして、舞台にいる望月優の演奏を聞き始めた。華やかな第四変奏を経て、一寸のんびりした第五変奏、そして、コーダともいえる最終変奏。音階の連続となるフレーズを見事に弾いて、華やかに曲を閉じる。

すると、どこからか、ブラボーという声がして、拍手が聞こえてきた。そして別の場所からも、拍手が。観客たちは、みんな立ち上がって、拍手した。浩二は、これが答えじゃないかと思った。これで優君、君は、ちゃんと素質があるんだということが示されたのである。そして客も、彼の音楽をしっかり

つかんでくれたのである。優君、どうかこれで自信を取り戻してくれ、と浩二は思った。

優が舞台裏に戻っていくまで、拍手は鳴りやまなかった。浩二は、師匠である自分が、彼をたたえてやらないとと思っていたくせに、拍手するのを忘れていた。

そのまま、浩二は椅子から立ち上がり、拍手している観客をかき分けて、急いで舞台裏に行く。

舞台裏では、優が、係の人と何か話していた。多分、来年も出てくださいよ、なんていうような内容だと思うけど、優は、やっぱりまだ自信がなさそうである。それを、取り戻せるのはまだまだ時間がかかりそうだが、とりあえず今回のことは、成功したと浩二は確信している。

「よかったね。君はよくやったよ。」

と、とりあえず、それだけ伝えておいた。

「先生、ありがとうございました。あと、あの磯野先生にも。」

これでやっと、浩二の緊張が取れた。



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ピアノマラソン 増田朋美 @masubuchi4996

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