最終豆 スペシャルティコーヒーでフィナーレ
開店 まえがき
ハワイ・コナの黄昏
グァテマラ三昧
コロンビアで万歳三唱
マンデリンの夜明け
コスタリカの囁き
コピ・ルアクの誘惑
これらが何かわかるだろうか。
わかるわけがないだろう。むしろわかります! と挙手されたらこちらがドン引きである。えっ、どこから漏れたのこの情報! FBIとかCIAとかMI6とかそういう機関が暗躍してる!? などと勝手に盛り上がり、うーんだったら出来ればMI6が良いかな? カモン、ジェームズ・ボンド! と窓を開けて叫びそうになるので、そこはぐっと堪えたいところ。ちなみに作者の中のジェームズ・ボンドはピアース・ブロスナンである。あの胸毛もご馳走さまです。
とはいえ、このカフェ小説にここまでお付き合いくださった読者様の中には、「さてはあれだな」とピンと来た方もいるのではなかろうか。
そう、この小説の章タイトルである。
作者が思い付く限りのコーヒー豆の名前プラス漢字2文字みたいなやつを、もうとにかくたくさん考えたのだ。ここから読み取れることは何か。
①私だってこれくらいの豆は知っているんだぞ、というアピール
②個人的には『グアテマラ三昧』がいちばん謎で気に入っている
③あと6章分書くつもりだった
ぶっちゃけ全部である。
そりゃあカフェ小説を書こうと思うくらいだから、作者は一応コーヒー大好きおばさんなのだ。だから有名どころは一応押さえているのである。けれども小耳に挟んだ――というかこの小説のコメント欄での情報によると、何と、スペシャルティコーヒーなるものがあるらしいじゃないか、っていうね。何かもうキリマンジャロだのブルマンだのモカだのってのは古いみたいで。ええ、そんじゃ、第一~三豆どうすんのよ! ってね。
いや、それを知ったのは第二豆だったので、こっそり軌道修正出来たはずなのに、意気揚々と『モカの~』まで書いたのは作者ですからね。
というわけで、せっかく考えた章タイトルは、非公開の『第0話 ネタ』からコピペしてここに載せ、読者諸君にお披露目の運びとなった。
あっ、いま『
まったく、このタイミングでこんなこと思いつくなんて、この作者は天才か、とまた軽率に自分を褒めそうになりましたが、いや、これカフェ小説だからな? そりゃあ、紅茶とか、チャイとか、ハーブティーは置いているし、流行に乗ってほうじ茶ラテ(流行ってるの?)とか、あとはまぁ普通に緑茶くらいはあるけれども、あのマスターいつの間に普洱茶とかにまで手を出してんだ。どこに向かっているんだ。
というわけで、最終章なのである。
最終章だっつってんのに、いや、最終章だからこそ、わちゃわちゃと色んな人を出しちゃえ、もうやりたいようにやっちゃえ、という精神でお送りします。
今回こそは謎のヴェールに包まれた道楽息子、マスターに焦点を当てたつもりである。あくまでも『つもり』だ。
果たしてマスターの名前は明かされるのか!?
その辺もハラハラしながら読んでいただきたい。たぶん出ません。あっ、出ないとか言っちゃったけど。いや、まだわかんないから。この作者そういうところあるから。
うん、まぁ出ないけど。
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