PM13:15 D国ホテル内
商談を終えたクレア達はホテルへ戻り、また別の商談を済ませるため荷物をまとめている最中だった。しかし荷作りに精が出ない様子だった。普段なら特に文句の出しようも無い、完璧な商談だったが、大佐のふとした発言で
「何でそういう事言っちゃうかなあの人は~?全くもって、ホンッと台無しだよぉ~~!」
「クレア様、お気を確かに。まだ未確認情報です、本社やUGNに問い合わせてみては?」
「ぬぐぐぅ…まあ、セバスの言う通りだ……。うし、んじゃいっちょ調べますか!セバス、次の話断っといて!」
「クレア様、既に電話にて丁重に断らせていただきました。今回は
扉の向こうでセバス───名をセバスチャン・モブ雄と言う───がクレアの心情を汲み取って行動を開始していた。それに今回の話が本当なら、UGNにも危害を及びかねない。それだけは彼にも看過できなかった。
「サンキュ、じい!じゃ、軍関係で改めてあの情報について洗い出して!私はこの国の情報屋に問い合わせてみる!」
「は、かしこまりました、お嬢様。御武運を」
クレアが扉を開けると、既にセバスチャンは居なかった。彼の身動きの速さは尋常では無く、コネも多い為、情報収集する時は別々に行動していた。最も、緊急時にはどこからか傍に出てくるが。クレアはセバスチャンが居ないのを確認すると、自分が良く使っている情報屋の元へ向かった。
クレア・ランカスターの報告書 古都 @minatokoto
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