キライなものをけなすより、好きな人におごってあげるほうが、良い世の中になる
みなさんも、キライなものや人に対して攻撃的になっている人を見かけるだろう。
たいていその場合は、お金が絡んでいたりする。
岡田斗司夫さんの『いい人戦略』という本によると、こういったヘイトでお金を儲ける行為は『悪い人戦略』と言われている。
このような戦略は、効果は抜群に高いのだが、どこかでストップがかかってしまい、長くは続けられない。
「いや違う。自分のやっていることは説教なんだ」
「正しいことを正直に語って、何が悪いんだ?」
という人もいるだろう。
だが、それも完璧な「悪い人戦略」だ。
キライなものをけなしたところで、
「あなたの好きなものまで汚している」
ことに、まったく気が付かないんだから。
岡田斗司夫さんの切り抜きの中に
「違法ダウンロード楽しい」
という投書があった。
そんな人は「勝手にすればいい」と語る。
切り抜き動画にて、アニメーターの低い収入に言及し、
「仕組みに頼ったり、社会を改革しようとするのって現実的ではない」
と、岡田斗司夫さんは考えている。
それよりも
「自分個人からできることをすべき」
だと、語る。
それで足りない部分をどうやって考える方が、やりがいがあると。
「好きなアニメーターがいたら、結婚してあげるでもなんでもいいから、支えてやろうよ。そのアニメーターが月500円でも3000円でも食えるようにしてやったほうが現実的だ」
と語る。
アニメが好きで、声優のCDを買っているでもいい。
その業界で頑張っている人に、おごってあげるようにするでもいい。
お金がないなら、自分のお古のiPadをあげるでもいい。
その方が、生きがいを感じるだろうと、岡田斗司夫さんは語っている。
オレは実際、そのつもりで月額1000円ながらノベプラで作家に100ポイントずつ課金している。
見返りなんてないし求めない。
でも、ずっと続けている。
なぜなら、「オレにとっては推しだから」だ。
それしかない。
オレだって、「追放ざまぁ」のような「ヘイトポルノ」が流行っていてしんどい。
こういうのが書きたくないから、ランキングも低い。
でも、オレは「追放ざまぁ」はけなさない。
世間はそれが好きなんだから。
それより、自分の好きなジャンルにバンバン投資していく方が有意義だ。
「自分個人でできること」
とは、
自分のキライなものを否定することではない。
「自分の好きなものに、親切にする」ことだ。
そうすれば、勝手に自分のキライなものは見えなくなっていく。
たとえキライなジャンルが流行っていくとしても、眼に入らなくなる。
たまたま目に入ったとしても、
「ああいうのが世間は好きなんだな。でも勝手にすれば?」
という気持ちが養われていく。
「なんであんなのが流行るんだ!? 意味がわからない! 私が正してやる!」
なんて気持ちも湧かなくなっていくだろう。
自分の推しをひたすら愛してつぎ込んでいければ、それでいいんだから。
世界がマクドを愛していたとしても、あなたがドムドムが好きならドムドムを食いに行け。ドムドムの近所に住んで毎日食べればいい。
世界は変わらないし、あなたの思うようには変わらない。
だったら、「自分の好きを徹底的に活用」して、「好きなものにドンドン投資」していけばいい。
その方が、あなたの好きなものや人が少しだけでも潤うはずだ。
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