需要がないなら、作ればいい。好きなことでも、仕事にできる

「自分の作品は需要がない!」

「そもそも、自分のためだけに作ってるんだ!」


 そう考えている人は多いんじゃないだろうか?


 しかし、最近読んだ本や見た動画では


「需要は作れます!」


 というモノが多かった。


 元小説家でイラストレーターの毘沙門天ゆるいこさんは、

「ガールズバンド小説」を書いてみた。


「仲間を集めている段階で打ち切り」

「最後にライブを一度やっただけで終わり」

 という、バンドモノにありがちな展開をぶち壊し、最初からライブ展開全開で、失敗を経験しつつまたライブをやって挽回するという、音楽小説を書いたのである。


 オレも読んでみたが、かなり熱い展開が続く。

 まさに、「音で殴るとはこういうこと」という展開がわんさと続く。


 とはいえ、「文フリ」は「小説好きしか集まらない小さな市場」なので、利益は期待できない。


 そこで氏は、

「自身の小説を『コミティア』で売る」

 ことを思いつく。


 しかし、課題はあった。

 どこにも需要がないのだ。

 バンドモノというのは、「マンガですらニッチすぎて売れない」のである。

 さらに、ご自身も無名というハンデがあった。


 そこで、プロモーション戦略を立てる。


 地味な印象を派手にして、小説を身近な存在に見せて、読みやすさ重視。

 これで、「小説を買ってもいいかも」と思わせるほどに、イメージを逆転させるように勤めた。

 

「この小説はカッコイイ」と、相手に思わせることに成功すれば、物は売れると語る。


 具体的にどうしたかというと、「あらすじ用のPVを作った」のだ。

 こうすることで「文字に触れない層にもアピールできると考えた」のである。


 なぜこういうことをするかというと、

「小説を読んだことがない人をターゲットにして、

『「小説を読んでみようかな」という「新しい体験ができる」小説を手がけた』

 からだという。


 結果、氏は数万の売り上げをたたき出した。

「マンガの市場で、小説が売れた」のである。


 ブログの攻略法や、バーチャルエコノミスト千莉さんの本では、行動経済学に触れていて、


「人間が欲しいと感じる需要は、外部でいくらでもコントロールできる」


 そうだ。


『あなたの好きなことが、どれだけ「楽しく、便利で、将来性があるか」を提示できれば需要は作り出せる』

 という。


 つまり、その気になれば需要は作れるのだ。


 あきらめなくてもいい。



追記

 ゆるいこ先生は、他にも戦略を立てているが、それはご自身の動画でどうぞ。

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