epilogue & prologue (敏腕下ネタマネージャを添えて)

「っしゃおらぁ」


「え、え、なに」


『おい、どうした』


「おおおお、これ、あの山の日輪か。すっご、すごいなこれ。うおおすごいっ」


『おいお前。なんで行き先と目的を伝えなかった。マネージャ失格だぞお前』


「黙れ。こういうサプライズは一回不安のどん底に落としてからやるのがいちばんいきやすいんだよ。ほらみろ。いきはててしゃがんでるぞ」


『すまなかった』


「ほんとだぞお前。ちゃんとどこに行くかは自分で連絡しろ。買い物とか頼むんだから。牛乳とか買って来させる目的でなぁ」


『そうなのか』


「そうなんだよ。とにかくおまえはいきなり婚約相手泣かせたからな。わたしは見たぞ。いきなり相手になかなかの負債を負ったからな」


『お前のせいだろうが』


「その通りです。早く降りてこい」


『ああ。そうする』


「あ、ちょっと待て。こういう幸せなときに限って事故が起きやすいんだ。位置情報を追って、こっちで秒単位で追跡する」


『そんな機能あるのか、これ』


「あるよ。特注だからな。そっちで処理は必要ないけど、充電は切らすな」


『わかった。俺が戻るまで彼女を頼む』


「いってるからしばらくもどってこないよ。じゃあな。通話終わりっ」


「あ、あの」


「さぁ、次はあんたの番だ。いかされて終わりでいいのか?」


「踊る。踊ります」


「その意気だ。戻ってきたあいつを全力でいかせろ。ついでにビデオも撮らせて」

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夜明けの絶景 春嵐 @aiot3110

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