エンディングフェイズ:シーン15「水晶の中には」

GM:あの日と同じ、街を見下ろす丘。

 草木が焼き払われ少し寂しさを感じるその場所にキミは連れてこられる。

結塚晶:「よし、香凜。舞香。お前達で最後だ。…あぁ、改めて皆に話をしているんだ。今言わなければ私はまた同じことを繰り返すかもしれない。いや…間違いなく繰り返す!」胸を張る

香凜:「めんどくさ……」とまずボソリ

舞香:「少しは反省しなさいよ」と追撃

結塚晶:「反省しているぞ? お前達を最後にしたのは理由がある。お前達には…感謝しなければならないことが多すぎる。私の全てを救ってくれたこと、今もまだここに居てくれること。挙げればキリがない。…本当にありがとう」

GM:今までにないほど丁寧に、晶はそう言う。

香凜:その一言に真顔になって、二人で顔を見合わせる。

 「……蘇生するときなんかミスしちゃったかな」

舞香:「まぁ……こっちの方が良いんじゃないの?」

香凜:みたいなことをヒソヒソと

結塚晶:「おいどういう意味だ。こっちは真面目に感謝を述べていると言うのにお前達と来たら…まぁ子どもにはわからないか。しょうがないな」

香凜:蹴ります

結塚晶:「ん?? なにかしたか??」動じない

香凜:「こいつ……」

舞香:「やっぱ大して変わってないわね……」と呆れときます

香凜:しばらく威嚇してから、ふぅと息をついて居住まいを正そうか。

 「散々言いましたよね、感謝されるためにやったんじゃないって。私は私のために、私が望むせんぱいの笑顔のために、あなたを助けたんですよ。……あなたが死んだらせんぱいが泣くっていうのも、癪な話ですけれど」

結塚晶:「お前が勝手を通したんだ。感謝するのも勝手だろう?」

GM:晶は右手の甲の賢者の石を撫でた後、香凜の胸元を指でトンと叩く。

結塚晶:「賢者の石は手元に戻ってきた。ここにはもう誰もいない。だがもう少し、お前達のそばにいてもいいか? ちなみに、拒否権はない」

舞香:「なら勝手にしなさいよ……」

香凜:「だと思いましたよ……」嘆息しながら、星空を見上げるかな。

 「私もセンパイも、あそこが自分の居場所だって思ってるってことでしょう? だったら、お互い飽きるまであそこに居座ればいいんですよ。元より、本来変えるべき場所なんて、もうないんですから。逆に言えば、どこへだって行けるんですよ」

舞香:その言葉に、舞香もそっと天を仰ぐかな

GM:晶もちょこちょこっと隣に歩み寄る

結塚晶:「ふむ、香凜にしては良いことを言うじゃないか。そうだな。だが、飽きることはないだろう。香凜がいて、舞香がいる。支部長も昴先輩も羽衣だって居る。それに…私がいるんだ。うんざりすることはあれど、飽きることないと約束しよう」

香凜:「いや、もうしてますよ、うんざり」

舞香:「態々こんな夜半に連れ出すやつがいるせいでね」

結塚晶:「これは手厳しい。本当に可愛げがないなお前達。少し身体を動かしたほうが晩御飯を美味しく食べられるだろう? 晶先輩のありがたい心遣いだ」

香凜:「ありがた迷惑」ボソッ

舞香:「ほんとコイツ……」

結塚晶:どやぁああああああ

香凜:二人してうんざりしながら、やれやれといった調子で立ち上がる。

 「ほら、帰りますよ。さっさとしないとまたせんぱいに怒られるんですから……」

結塚晶:「それもそうだな。急ごう。怒ると怖いからな。羽衣は」

GM:立ち上がって先に行く

香凜:先へ行く晶の背中を見て、すこしだけ逡巡したような顔になるかな。

舞香:そんな香凜の背中を、舞香が押す。

 「アンタが決めたんでしょ。生きたいように生きるって」

香凜:その言葉に意を決して、背後から話しかける。

 「……センパイっ! ……これだけは、言わせてください」

 振り返った晶に対して、言葉を続けるかな。

 「あの時、私を蘇らせた時。……ううん、あの男を倒せたときまでずっと。センパイのこと、恨んでました。やっと死ねたって。やっとみんなの下に行けるって。これ以上、苦しみながら生きていかなくてもいいんだって。そんな思いを、踏みにじられたようなものだったから。ずっと、アナタのことを恨んでました」

 息を切らしながら、それでも、と続ける。

 「──それでも、今は。今なら、もっと生きていようって思えるから。……だから。──ありがとう、ございます」

 終いには、涙を浮かべながら、晶に向かって、そう叫ぶかな

GM:目を丸くし、立ち止まる そして、ため息をつく

結塚晶:「"感謝されるためにやったんじゃない"。私もそのつもりだったんだが。"感謝するのも勝手”…だものな。正直に言うと、あれは逃げだった。秘密を抱え、身動きができなくなった故の逃げだ。死ねば責任も何も無くなるからな。死にたくてやったわけじゃないぞ? お前を利用したのは同じだが。だが、お前がそう言ってくれるのなら。意味はあった。結果良ければ全て良し。と言うことでお互い水に流そうじゃあないか」

GM:悪戯っぽく笑みを浮かべる晶。そして、手を差し出す

香凜:晶に向かって満面の、強気な笑みを浮かべて、駆けだしていく。

舞香:そんな二人を丘の上から眺めながら、舞香も歩き出す。「……ありがとう」そう、呟きながら

GM:本当に色々あった。語り尽くせないほど。

 でもきっともう大丈夫だ。これから先、これまでに何があろうとも、

 答えはずっとこの手の中に。

香凜:本当に色々あった。語り尽くせないほど。

舞香:でもきっともう大丈夫だ。これから先、これまでに何があろうとも、

香凜:答えはずっと、

舞香:答えはずっと、

香凜:この胸の、中に

GM:PC①のエンディング、以上になります

 これを持ちましてInsideDestruct、及びInsideQCP終了です!!!!!!!!!!!!!!

 おつかれさまです!!!!!!!!!!!!!!!

昴:おちゅ

香凜:終わった——

一行:お疲れ様でしたー

羽衣:お疲れ様でしたー!!!!!

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ダブルクロス3rd・リプレイ「Inside:Destruct」 巫月和音 @Kanon_Mikozuki

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