土の中のひまわりの種
嫁姑問題。
よく聞く言葉ですね。
旦那さまにとっては急に尻の居心地の悪くなる言葉ではないでしょうか。笑
今日はうちの、お姑さまを始めとした義実家のおはなしですよー!
これバレたら怒られそうだなぁ。笑
まず最初にこれだけ断言しておきますが、うちは嫁姑、仲良しです。
台所でお互いの旦那の悪口を言い合う仲です。
わたしが旦那の悪口を言う相手は、旦那のお母さんですよ。
旦那の悪口なんて、他所で話しても良いことないですからね。
しかもお姑さまはこの10年、一度たりとも息子の味方になったことはありません。笑
嫁の誕生日は覚えてくれているのに、息子の誕生日は忘れている始末です。
まあわたし、二度目の嫁ですからね、とても大事にしてもらっております。
でもねぇ〜、最初の頃は本当、大変でねぇ〜。笑
くせ者だったんですよ、今でもですけど。
来ないでって言ったら来る。
要らないって言ったら持ってくる。
やめてと言ったらやる。
なぜだ。
その際たる例が「大量たまご事件」です。
お姑さまとお舅さんは以前、健康食品ってやつにどハマリしてまして、いつも決まった日時に集会所でお買い物をしてました。
簡単に言うと、格安で健康に良い食品を買うことができるので、代わりにこの栄養補助食品と、年に数回ほどはお高い健康器具買ってね、ってやつです。
まあ、健康に良い食品って、そこらのスーパーでも売ってるようなものばっかりなんですけどね。
「このごまドレッシングには食品添加物が入ってないのよ!」
って自慢げに出されたそれには、成分表にガッツリ大量の食品添加物が書かれてたりするわけですよ。
完全に騙されてる。
まあ、いいんだけどさ。
そこでね、まあ安いのは本当だから、すごい量の買い物をしてくるわけですよ。
「これ持って帰んなさい」
って渡されるのが、賞味期限が全部同じたまご6パック。
6パック。つまり60こ。
その時のうちは、まだ上の子が2才なりたてとかだったので、現実問題として大人2人で60こものたまごなんて消費できる訳がない。
まぁ、要らんのですよ。
嫌なことは嫌って言ってねって言われてたからさ、そりゃ要らんじゃない。
要らんからさ、要らんって言うじゃない。
そしたら「可愛くない嫁だな」って言われるのよね。笑
やかましいんじゃ!
お正月にいつもの時間に挨拶周りに行ったらさ、
「これから遠くまで出かけるのに遅い! 何をしとるのか!」
ってお姑さまに叱られまして、遠出するなんて旦那もわたしも聞いてないから、釈然としない気持ちで、でも取り敢えずお舅さんに謝ったんですよ。
そしたらさ、
「うんまぁ、ばあさんが今朝起きてから決めたから、そらぁ知らんわ」
って言われるわけ。
……。
……ばばあ……!!
って、思ったよね。笑
義両親と旦那に共通する部分として、「人の話を一切聞かない」という致命的な欠点があります。
みんなで同じテーブルに着くじゃない。
そしたら3人が同時にわたしに向かって話しかけてくるんですよね。
お舅さんは野球のはなし、お姑さまは近所の人の噂ばなし、旦那は我が子の愚痴。
会話のキャッチボールなんてできません。
3方向から豪速球投げつけられっぱなしです。
誰に返事をすればいいのさ。
わたしがいない状態だとどうやって会話をしているのかがとても気になります。笑
いつもなので、わたしはもう最近では誰のはなしもろくに聞かなくなりました。
3人とも自分が話せれば満足らしいので、うんうんと生返事を繰り返しております。
お姑さまは倹約家で創作料理が好きなんですけど、ある時出されたシチューが独特の不思議な味がしたんですよね。
よく見たら、なんか独特の味がついてる大根が入ってる。
「これ大根入ってる?」
って聞いたら、なんと
「バレた? それもともとおでんの具」
って言うではありませんか。
おでんの中にシチューのルーを突っ込んだらしい。
ブロッコリーだけ足しておけば何とかなると思ったらしい。
まじかー……。笑
とかね。
わたし自身はずっと放任主義で育ったんですけど、旦那家では真逆で、親が子に手も口も出していくスタンスです。
だから最初はお互いに距離の取り方が難しくってねぇ。
お姑さまはぐいぐいくる。
わたしはのけぞる。
そんな感じでした。
でも10年かけてなんとかお互いに歩み寄ってます。
わたしがさっぱり連絡しないもんだから、いつもお姑さまから文句の長電話がかかってきます。笑
大病をして「もう長くないから」って言い始めてから結構長いんですけど、そんなお姑さまの口癖は
「人に感謝をしなさい」
です。
長生きしてもらいたいわって、これでもちゃんと思ってますよ。
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