桟橋での会食
駅から
「松前くん、アードウルフとこの2日でかなり親睦を深めてるな。」
「初日のぎこちなさは何処へやら、って感じだね~。」
「おアツいねぇ…」
手を繋いでいるだけなのに?そんなに?なんか少し恥ずかしくなってきたな…
「おにいちゃん、大丈夫?疲れちゃった?」
「ん…、大丈夫だよ」
…あれ?今あのフレンズ、継月さんのことを「お兄ちゃん」って呼んだ?
「継月さんって、妹さんいるんですね。それもアニマルガールの。」
「いえ、そうではなくて…ホワイトサーバルちゃん…というより小さいフレンズの子は、園長さんの事を本当のお兄ちゃんみたいに慕ってる子が多いんです。」
あの隊長と一緒でフレンズたちに好かれているんだな…一体どんな徳を積めば、努力をすれば…
「継月の事をお兄ちゃんって呼んでるフレンズ、割といるんだよ。じゃんぐるにいるミナミコアリクイやマレーバク…後は今回の旅企画に参加してるジョフロイネコとか。」
「小さい子が、近所に住んでる年上の人をお兄さんお姉さんって呼ぶのと同じ感じですね。」
「タコの予想した通りで大体合ってるよ。」
普段だったらつまらない集合場所への(帰り)道も話していると楽しくてあっという間に到着した。
「お待たせしました。」
アケノ組以外はもう集まっていたようで、隊長のかたが出迎えてくれた。お昼ご飯を食べるのはまた別の場所らしい。とりあえずミライさんについていくか。
「つきました!」
なんか湖に浮いてる木製の大きめの桟橋?みたいなところに着いた。ちゃんと柵があるから足を踏み外して湖に落ちる心配はなさそう。
「やー、みんな待たせて悪いね。」
「継月…遅い。」
「ごめんてキタキツネ。ちょっと祐一から連絡事項聴いてたもんだから。」
「園長さん…その、急かすようで申し訳ないんですけど早く音頭取って貰えると…」
「雪衣ちゃんありがと。手早く済ませるから。」
「さて2日目のお昼ですが、今日は探検隊の
みんなが作ってくれました。旨そうなの前に
お預けさせる形になってごめんねみんな。
それじゃいただきます!」
『いただきまーす!』
フグは幼少期1回食べたことがある…らしいが覚えてない。唐揚げから食べるか。と思った矢先、肩を叩かれた。
「平城山さん!このご飯美味しいですよ!」
「本当ですか、じゃあ先にこちらいただきましょうかね。」
じつはタコ・カニはそこまで好きじゃない…あ、食材のほうね。んだけど…
「たしかに。おいしいですね。」
そんなこんなで時間は過ぎ…座ってゆっくりしていたところでミライさんからそろそろ出発の時間だと伝えられる。アードウルフさんと目配せをし、いっしょに立ち上がり歩いていく。継月さんたちがバスに乗り込み、サンカイヘ向かう。この時の僕はサンカイでの行き先を決めてなかったのでしおりを見ながらアードウルフさんと相談していた。あんなことになるとは思ってもいなかったんだけど。
カクヨムユーザージャパリパーク旅行記・平城山松前視点 平城山 松前 @narayama_masaki
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