第7話 後半戦!
ふふ、お肉、美味しいだろ?あ、質問の続きかい?いいよ、なんでも聞いて。
質問その6。
君の趣味は?
A.遺跡の調査かな。失われた文字の解読をしていると、時間を忘れてしまうよ。文字を解読していると、古代の魔法が見つかることもあるからやめられないよ。この前見つかった古代の魔法は、どんな料理を食べても美味しく感じる魔法でね。きっと、調理方法とか技術とか、調味料もそうたくさんない時代に重宝されてたんだろうとは思ったけど、どんなゲテモノ食べても美味しいものだから、段々自分の感覚が信じられなくなってきてね……面白かったけど、しばらくは使わないことにしたよ。
質問その7。
君の将来の夢は?
A.広い世界を回って知見を広め、いつかは最強で聡明な騎士になる。
え?なんで【騎士】のジョブじゃなく遊び人なんかやってるのかって?それは……まだ俺も遊びたい盛りっていうか……。でも毎日、剣の修行はしてるんだ。剣術スキルもコツコツレベル上げしてるし、サボってはないよ。
質問その8。
君の得意技と、その効果は?
A.
え?遊び人スキルのレベル上げ方法?
コツコツナンパしたりとか、カジノに朝晩通ったりとか……かな?
質問その9。
君の苦手な敵、および敵の特徴は?
A.ジャングルにいるオオナメクジかな。昔の旅仲間に珍味だって騙されて食べたことがあるんだけど……それはもう言葉では言い表せないヌルついた食感と生臭いニオイとグロテスクな味がしてね……それ以来、無理だよ。
質問その10。
君の長所と短所はどんなところだと思う?
A.長所かぁ……悩むけれど、チャレンジ精神があるところかな?失敗の方が多いくらいだけれど、なんでも経験してみたいんだ。失敗も経験も、自分の糧になると思うからさ。短所は……そうだね、酒癖が、悪いようでね……一定以上は呑まないようにしているんだけど、呑み過ぎたら、なんでも誰彼構わず口説くらしくてね……。朝起きたらほっぺたが腫れてるってことも、昔は多々あったかな。あとは結構騙されやすくてね。そのせいで旅の資金が二度ほど底ついて、言語もわからない国で働いたり、小人用の宿に泊まったりしたこともあったよ。いい経験だったけれどね。
『質問は以上だ。』
あ、そう?じゃあ俺からもひとつ質問いいかな?君は次はどこの国へ行くの?決まっていないなら、北のシヴァルクール地方がお勧めだよ。とても綺麗なところだし、美人が多いし、なによりあそこの花りんごの蜜酒は飛び上がるほど美味しいんだ。まあ、寄ることがあれば行ってみなよ。
……もう、行くのかい?そっか、楽しかったよ。
それじゃあまた、この世界のどこかでね。
精神的ホストが面接を受けてみた! 時瀬青松 @Komane04
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。精神的ホストが面接を受けてみた!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます