第6主題 少年の名は
「ミヨシくん、
イワノ医師が
僕の名は、みよし。三吉と書いて、みよし。
楽団員として飛び
「先生にも、みるくおせんべい、あげる」
「ありがとう。ミヨシくん」
イワノ医師は、こどもから菓子を受け取って、白衣のポケットに仕舞った。ありがとう。感謝を受けたミヨシくんは、
「点滴が終わるよ」
と、医師が見て分かることを報告する。
「そうだね。ミヨシくんは、お利口さんだ。おかあさんの点滴を終わろう」
おかあさんの点滴。耳を疑った。
イワノ医師が点滴を外す。ほんの少しの刺激に目を醒ました少女は、
「おかあさんは具合が悪いんだよ。ミヨシくんは良い子だ。分かるよね?」
薬剤の副作用で不機嫌になっているらしい彼女に、イワノ医師が安定剤を飲ませた。
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