第5話 閑話

「よし! じゃあ私達もリューマンに向かおっか!」

「そうですね。ノエルさんが言っていたようにリューマンでは中々レベルの高いダンジョンが現れませんが……」


 それでも、一度くらいは現れてくれるだろう。

 フランの、いや、フランとリーシアの願いを叶えてくれるほどの高難易度ダンジョンが。


「きっとリューマンで遭遇できますよね。レベルⅧのダンジョンに。私たちの願いを叶えてくれるダンジョンに」


そう。

――ノエルを女にして貰い三人でいちゃいちゃするという願いを



 二人は一目惚れだった。

 心を奪われたのは一瞬の出来事。

 しかしその相手はフランでもリーシアでもない。

 二人は、ノエルくんに一目ぼれしたのだ。

 いや、これでは正しくないだろう。

 正しくは。


――ノエルちゃんに一目惚れしたらノエルくんだった

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