……やっぱりうちの天使は可愛すぎる。
ジリリッ!
「……んっ」
スマホのアラームで目が覚めた。
「……んんっ」
目覚まし機能を止め。感じたのは香ばしい香りが鼻をくすぐった。
キッチンの方に向かうと姫が台所に立っていた。
「姫おはよう……」
「あっ!」
姫がこっちに振り向いた。
「おはよう大輔」
俺は姫の方に近づく。
「ありがとうな今日も作ってくれて」
「……えへへ」
姫に頭を優しく撫でると喜んでいた。
「もうすぐパンが焼けるよ。……っ!」
姫が上の方を向いていた。
「大輔。寝ぐせついている!」
姫が俺の頭に手を伸ばしていた。
「――っ!」
少しこっちの方がもたれかかった状態で髪の毛を掴もうとしてせいか、姫の胸が当たってきた。
「……」
そのままようやく手が伸び。頭を撫でてくれてた。
「ありがとう……」
「えへへ。大輔可愛い」
可愛い……。
俺はそっと姫のことを抱きしめた。
「――っ! えへへ」
姫の顔が赤くなっていて笑顔だった。
するとチンッ! とトースターの方から音が鳴った。
「あっ、パンが焼けたみたい!」
姫が俺の胸元から少し離れキッチンの方に向かおうとしていた。
エプロン姿の姫が可愛かった。
揺れるエプロンのヒラヒラ、その笑顔はもう天使がいた。
もう、言葉にできないほど可愛すぎた。
あぁ……可愛すぎる!
心の中で叫んだ。
するとどこからが俺の中の天使が現れた。
『呼びましたか自分?』
……呼んでいない。
『天使って呼びましたよね?』
それはあっちの
『そうですか』
スッと天使が引き下がった。
すると姫がこっちに来た。
「ん? 大輔どうしたの」
「いや、大丈夫……」
姫が不思議そうな顔をしていた。
「ん? よくわからないけどご飯にしよう」
手の方にはさっき焼いたトースターを持っていた。
キッチンの方を見るとまだ奥の方に料理があった。
「あそこのテーブルの方に持っていけばいいのか?」
姫が頷いた。
「うん。ありがとうね」
姫と一緒にテーブルとキッチンを行きした。
テーブルの上には卵焼きにプチトマト、焼いたトースターなどがテーブルの上に開いてた。
姫も座り。俺も後からテーブルに座った。
「それじゃあ」
姫の掛け声と共に手を合わせた。
「いただきまーす!」
「いただきます」
耳のところが持てるぐらいのところから端っこをもち、表面のしっかりと焼けているところにマーガリンを付けてかぶりついた。
「うま」
マーガリンが溶けたところがしみ込んでいてサクサクと音が鳴るからあっという間に一枚に食べてしまった。
「~~~♪ 大輔とデート。大輔とデート」
「――っ」
デートと言われ気持ち的に嬉しかった。
「俺も姫とのデート楽しみにしている」
「……うん」
姫が小さく頷いた。
やっぱり物凄く可愛かった。
「卵焼きも上手に出来たから食べてみて!」
「わかった」
卵焼きを口に食べた。噛んだ触感。たまごがフワッとしてたけど、けど焼きたてで口の中が火傷するかのように思った。
けど美味しいかった。
「どう?」
「物凄く美味しい。ありがとう」
「えへへ……喜んでくれてよかった」
ウチの天使が笑っていて可愛いかった。
食パンと卵を交互に食べながら朝ごはんを終えた。
「……じゃあ着替えてくるね」
「行ってらっしゃい」
俺は先に着替えていて洗い物をしていた。姫はその隙に脱衣所の方に向かっていった。
「よし」
ある程度は綺麗になったかな?
皿の汚れがないか確認をした。
「おまたせ……大輔」
姫の声が聞こえた。
「じゃあ行こう――っ!」
振り返り姫を見た瞬間。時が止まったかのような感覚に囚われてしまった。
白いワンピースを着ていてどこかのお姫様が飛び出してきた。そんな感覚だった。
「綺麗……」
似合って。心音がパックンパックンと鳴り響いていた。
「……えへへ。ありがとう」
もう綺麗という言葉が無かった。
「初めて、見る……かも」
「……うん」
姫が小さい頷いた。
「どうしたんだ? この服」
こんな綺麗で可愛い姫だったらすぐに写真に収めている。
「梨花ちゃんとところに昨日行ったでしょ? 」
言ったな」
「扉絵の時にこれを着てポーズを取ったの。それで帰りに渡されたの。大輔に見せれば喜んでくれるって……どう?」
「めちゃくちゃ似合っている!」
「――っ! んっありがとう」
姫が顔を真っ赤にしていた。
師匠……! ありがとう、ありがとう師匠!
あとで師匠にお礼のメッセージを送っておこう……。
「じゃあ行こ大輔」
「あぁ……」
鞄を持って靴を履こうとした。
「ねぇ……大輔。抱きしめてもいい?」
「えっいいけど」
「やった!」
姫が抱き着いてきた。
「――っ!」
後ろの姫の柔らかいのが当たっていた。
「……えへへ大輔成分補給」
「……」
可愛すぎる。
数分間、姫に抱き着かれた。
◇
駅の方に姫と一緒に歩いていった。
「ねえ大輔。まず先に映画から見てもいい? 他の買い物とか持ったら邪魔になっちゃう」
「いいよ」
「やった!」
姫が喜んでいて先に映画館の方に歩いていった。
チケットを買い上映が始まった。
内容は猫が人間になってお世話をしてくれる男の子の男子と一緒に過ごすという現実のドラマ映画だった。
「……っ!」
最後は人間から猫に戻って生活に戻っていったがそれが泣けてエピローグに戻っていった。
それから外に出て姫といった。
「面白かったね」
「そうだな……」
姫の横顔を見ると幸せそうな顔をしていた。
……やっぱりうちの天使は可愛すぎる。
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