『……何を言っているのですか? その逆ですよ。へそを見せる最大な魅力はラッシュガードだと申したいわけですよ?』

「ねぇ大輔。次はどこに行く?」

 映画で物凄くテンションが高くなっていた姫がスキップしながら歩いていた。

「次か……」

 次に行くとしたら日用品かな……。コテージで泊まるとはいえ水着で遊んだりお風呂でタオルを拭いたり、虫よけスプレーとか色々と欲しい。

「ある程度はそのぐらいかな?」

「……ねぇ大輔。水着売り場に先にいってもいい?」

「先に水着に行くんか?」

 姫が頷いた。

「うん。他の荷物が多いもの買ったら長く歩くとき邪魔になっちゃう。先に水着を買っておきたいかなって。日常品の時にカートの中か、手で持って歩ければいし。それに大輔に水着を一番に見せてあげたい……」

「――っ!」

 水着と効いて心がピョンとうざきが跳ねているみたいに動いた。

「……」

 姫の水着が今から楽しみ過ぎる……。

 どんな水着を選ぶんだろうか。

「……水着を買いこうか」

「うん! ありがとう」

 姫が笑顔で頷く。

 そして二人で次の目的地の水着売り場に歩いてい。


「いらっしゃいませー!」

 店員さんが挨拶してきて店内に入った。

「おっおぉ……」

 圧倒的な女性水着のに一気に心臓の鼓動が増した。

 この大量な女性水着売り場に男が居ていいのだろうか……。

すると姫が手を掴んできた。

「早く行こう大輔。見せたい水着があるの!」

 そのまま引っ張ってきて店の奥の方へとどんどん入っていく。

「これこれ! これが大輔に見せたかった!」

 無邪気な笑顔で嬉しそうに笑っていた。

 ハンガーにかかっている白と黒に配色でフリルもあり。水玉模様の真ん中に大きいリボンがついたのを持って見せてきた。

「――っ!」

 それを胸元に持ってきた瞬間。姫がそれを着ているイメージが湧いてきた。

 絶対に似合うんだろうな……。

 すると俺の悪魔が登場してきた。

『いやいや、そこはスク水だろ』

 ……なんでスク水なんだ悪魔。

『いやいや、なぜってお前』

 知らないけど悪魔が呆れていた。

『現役の高校生になんだぜ? 想像してみろよスク水を。それを着てまだプールにすら入っていないのになんもしてなくても、くっきりと凹凸になっているへそ』

「……っ!」

 確かに水着のくぼみは着ればそのままだから見えてくる。

 そこに水を加えればくぼみ部分にその形がはっきりと見えてくる!

『そうゆうことだ……』

 悪魔が指をパチンッと鳴らしウンウンと頷いていた。

『さあ早速、姫にはスク水を着るように……』

『――待つのです! 悪魔の声に囁いてはいけません!』

 すると天使光の速度で現れた。 

『待つのです自分。スク水ではなく今、所持をしている水着。それにプラス思考を考えるのです』

 え、どうゆうことだ。

『天使、それはよ。水着に何を足すって言うんだ』

 悪魔が天使に対して睨みつけていた。

『ふふっ。私がプラスさせるのはラッシュガードです』

 ラッシュガード?

『馬鹿なのか天使よ。このへそ変態主人に対いして失礼だろうが』

 確かラッシュガード海とかの日焼け防止だった気がする。それを着れば体のラインや肌を隠せる。……隠せる? 

 あっまさかっ!

『そう、主人様よへそが全くもって見れない。こいつは意図的にへそを隠す気でいるんだぜ!』

 はかったな天使!

『……ん?』

 すると天使は首を傾げていた。

『……何を言っているのですか? その逆ですよ。へそを見せる最大な魅力はラッシュガードだと申したいわけですよ?』

『どうゆうことだ……天使』

 なんでラッシュガードが魅力的になるんだ?

『それでは私の最大なプレゼンを披露いたしましょう!』

 天使がバッと空に手をかざしていた。

『姫ちゃんがライフジャケットを持って来たとしましょう。それを着てチャックを閉めるときから始まるのです!』

 チャックを……。

 ゆっくりと閉めるときラッシュを少し持ち上げ、そこに少し逆光になっている姫のへそがチラッと……。見えそのまま胸のところに持ち上げて、少しのところで突っかかってしまう。

 そこで姫の「んっ!」とかで引っかかっている胸を力一杯に閉めると同時に少しパンパンになった胸元がある……。とそうゆうことだな天使。

「その通りです流石は自分」

 天使が頷いていた。

『逆に海から上がったとしましょう……。全身びしょ濡れ、少し動きずらいといい。それを脱ぐのです……。その時にチャックは上の首筋からゆっくり……だけれど胸元でがっしりと引っかかってしまうのです! そして……』

 そして……胸元を開けてあせと海で濡れている胸元が現れ、肌に張り付いてる雫がどんどんと溜まりそれが垂れいて。そこからチャックは下の方に段々と降りていく。そこで少し姫の手が邪魔をしていると同時にチャックが全開に開放され、現れたのは……。

 可愛らしい姫のへそが現れる。

『流石は自分完璧な想像通りですよ』

『ちくしょう! なんでだ、負けた……』

 悪魔が地面に向かって何度も殴っていた。

『スク水が最高だと思っていたのに……』


 スッ……。


 天使が悪魔の方に駆け寄り手を差し伸べていた。

『悪魔……。悪魔のスク水でおへその話がなければこの話を生かせることはできませんでした』

『……天使!』

 悪魔が天使の手を取り立ち上がっていた。

『……くっ! ラッシュガード良かったぜ!』

『ありがとうございます悪魔』


 シャー‼


 その音に釣られて気づくと姫が更衣室から出てきた。

「どう、かな大輔……」

「――っ!」

 その色の水着と姫とマッチした。

 胸がしっかりとして、

 へそがやっぱり現実で見た方がしっかりと張りがあって……エッチな感じだった。

 もう悪魔と天使が釘付けで見ていた。

『すいません悪魔……ラッシュガードは無しで』

『俺も、スク水なんかより断然に今の姫がエロいは……』

「――っ!」

 現実的なものを見て心臓の鼓動がさらに加速した。

「似合っている……」

「――っ! えへへありがとう。……それじゃあ買って来るね」

 姫は笑顔で少し顔を赤くしていた。

「……はい」

 もう、手で顔を隠して少しシャットアウトしていた。

 そのまま更衣室のカーテンを閉めていた。

「……もう、ヤバい可愛すぎる」

 現実は本当に想像の2倍超えていて、小声で姫に聞こえないよに言っていた。

 そのまま買い物をし、そのほかの道具も買ってたり、そのほかのことをしていたら夕日になっていた。

 そのまま二人でアパートの方へ歩いて帰っていた。

「えへへ……。楽しかった」

「そうだな……」

 姫の水着が見れて嬉しかったな。

「ねぇねぇ大輔」

「ん?」

 姫に呼ばれそっちの方を向いた。

「お泊り楽しみだね!」

 夕日に照らされて姫の笑顔が一段と輝いていた。

「――っ!」

 また心臓の鼓動が動き出した。

「楽しみだなみんなでお泊り」

「うん!」

 物凄く勢いのある返事だった。


 この姫の笑顔が止まるときでも見たいから、今月のノルマは早めに終わらせよう。

 そう心に誓った……。






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