「ねぇ大輔。この人大輔が言ってた美人な人じゃない?」

  眠れない……。

 チュンチュンと小鳥の声が耳元でささやいているのが聞こえる。

「大輔起きてる?」

 姫の声が聞こえた。

「あ、悪い起こしてしまったか?」

「んん、今日がデート楽しみで眠れなかった」

「そっか……」

 姫も久しぶりにデート楽しんでくれてるのかなと思うと気持ち的にワクワクする。

「……」

 姫がずっと目てきた。

「姫?」

「えっ? なに」

「そんなに見つめてどうした?」

「えっ!」

 姫が驚いていた。

「大輔がカッコよくて」

「えっ! あ、ありがとう……姫も綺麗だよ」

「えへへ……」

 ヤバいニヤける。

「じゃあ朝ごはんの準備する着替えてくるね」

「わかった……」

 姫はそのまま脱衣所の方に向かっていった。

「……久しぶりのデートか」

 楽しみだな。

「じゃあ朝ごはんの準備するね」

 着替え終わり姫が出てきた。

「なにか手伝うよ」

「じゃあお皿持ってきて」

「了解」

「ありがとう。それじゃあ座ってて大輔」

「わかった」

 テレビをつけ。ニュース番組を視聴する。

「はい朝ごはんにしよう」

 姫が出来た料理を持ってきて並べてくれた。

「ありがとうな」

「ううん、どういたしまして。それじゃあ食べよ」

「それじゃあいただきます」

「いただきます」

 朝ごはんを食べ終え。

 着替えの準備をし外に出かけ雑談をしながらショッピングモールにはいった。

「今日はどこに行くの」

「映画館。姫が前に見たかったやつ」

「えっ! 本当にやったー!」

 物凄く喜んでいた。

「大輔。手っ繋いでもいい」

「いいよ」

 手を握りしめる。

「えへへ……」

「――っ!」

 嬉しいなやっぱり……。姫の笑顔の顔見れるだけで幸せ過ぎる。

「あれ姫じゃん」

「ん?」

 声をした方を向くと知ってる顔だった。

あやっ!」

「にょろーなにしてるの」

 この前姫とちょっと話をした彩さんがいた。

「え、ちょっと……デート」

「へー、おデートですか。彼氏持ちは羨ましいですな〜」

「もう、からかわないでよ!」

「にょほほ~~まあまあ、んっまあ」

「全く……」

 姫が呆れていた。前に姫の相談相手と彩さんとあったけど姫の高校生活だとこうゆう風な感じなのか新鮮だ。

「……あれ、吉田くん?」

「ん?」

 声をした方を振り向くと美人な人がいた。

「なに姉ちゃん。彼氏さんのこと知ってんの?」

「彼氏!? ……え、マジで?」

「はい。彼女の恋人です」

 彩さんのお姉さんかな。

「へー驚いたわ吉田くんに彼女がいたとは……」

「……」

 少し疑問だった。

 初対面にしてはフレンドリーすぎる。

 正直に言おう。

「えっと誰ですか?」

「……え? 覚えてない?」

 女性は不思議そうにこっちをみながら首を傾げていた。

 覚えてない!?

 んー……そう言われても検索する辺り見知った顔じゃない。過去に取引相手をした相手だとしたら大変だ。

「姉さんダサッ。顔覚えられてないの~」

「うるさい!!」

「いてぇ!」

 ベシッ! という鈍い音が聞こえた。

「まあ、高校で卒業したから久しぶりに会えたと思ったのにちょっと残念な気持ちね」

「高校?」

「そう、丸山くんたちと話をしてたでしょ」

「え……」

 なんで丸山たちが出てくるんだ?

 すると姫が服を引っ張ってきた。

「ねぇ大輔。この人大輔が言ってた美人な人じゃない?」

「美人?」

「前に大輔の卒業アルバムの写真を見てたじゃない? その時に話してた何度も告白をされたって言う人」

 確か姫と会話したのは告白を何度もされてたというあの……。

「川田さん!」

「あっ覚えててくれてたんだ」

 高校の頃、同級生だった。川田かわた 愛菜あいながいた。

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