「あまり大輔をお世話出来なかったぶん。たっぷり甘えさせてあげるからね」
姫は徹夜しながら黙々と勉強をし本番を迎えテストは補習なしで終わった。
「疲れた……」
まあ、本当に疲れたみたいで体を大の字になって寝っ転がっていた。
冷凍の餃子を食べ終え、俺は皿洗いをしている。
「姫、コーラ飲むか?」
「うん。飲む」
「了解。ちょっと待ってな……」
冷蔵庫からコーラを持ってきてリビングに向かう。
「ほい、コー、うぉっ!」
声を荒げてしまった。目の前に姫がスカートをパタパタと扇いでいて白い下着がダイレクトに見えてしまった。
「あちー」
こうゆうだらっとした女の子のシチュエーションか……。
「ありだな」
今度、絵を描くときの題材にしよう。
俺は脳内メモリーを必死に焼き付けながらリビングに向かう。
「ほい姫コーラ」
「ありがとう」
体を起こしコーラを一口飲むとぐったりしていた。
「良かったな合格出来て」
「うん、良かったー。あまり大輔をお世話出来なかったぶん。たっぷり甘えさせてあげるからね」
「え、おっ、おぉ……」
やばい。にやけてしまう。
「その、ありがとう」
「にしし。どういたしまして」
無邪気に彼女に笑う。
うん……。可愛すぎてにやけてしまう。
まあ、合格出来て良かった。
学生の頃思い出すな。後藤と丸山たちで勉強した後は遊びにいって。よく騒いでたな。
「……」
あまり遊びに行ってないな。
最近は仕事に追われてて丸山たちと飲みに行けてないし。姫ともテスト勉強に必死で遊ぶ時間がなかったんだよな。
……遊びに出かけるか。
「なあ、姫。明日って予定あるか?」
「ん、ないよ。どうしたの大輔?」
「明日どこか出かけようと思っているんだけど、どうする?」
すると姫は即答で答えた。
「する! 大輔とデートしたい!」
こんなに喜んでくれるなら良かった。
「じゃあ今日は早めに寝ようか」
「うん!」
お互いそれぞれ風呂に入り寝巻に着替え。布団にダイブする。
「おやすみ大輔」
「おやすみ姫」
電気を消して俺は目を瞑った。
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