『あの濡れ下着のおっぱいを眺める光景を!』

 次の日。梅雨はまだ続いている。そして昨日より蒸し暑さがさらに増してくる。

「熱い……」

 電車に乗り込むとクーラーが効いて顔は涼しいと感じるが人が密集していて首から下は暑苦い……。

 マジで死ぬ……。

 最寄駅に付き電車から降りると蒸し暑い熱風が顔面の方へと一気に押し寄せてきた。

「いやだな梅雨」

 湿度が高いから梅雨は嫌だ……。

 すると今度は一気に雨が降ってきた。

「マジかよゲリラとか災厄だろ!」

 コンビニに寄るよりもアパートの方が近くのため急いで帰った。


 アパートに到着し、玄関先で水滴を叩き落す。

「濡れた……」

 もう遅いが靴下が足まで浸透してきてズボンまでぐちゃぐちゃだ。

「嫌だ」

 俺は急いで中に入った。

「ただいま……」

 電気がついているが姫の声が全くしなかった。

「あれ?」

 いつもなら笑顔で迎えてくるんだけどな。

「なんで雨が降るの! 嫌だもう!」

「ん?」

 外の方から声が聞こえ一歩後ろに下がってみると姫がずぶ濡れになっていた。

「姫どうしたんだ? なんか買い忘れたのか」

「あ、大輔お帰り。うん。明日の朝ごはんの用意をしてなかったのと醤油とか調味料の買い出しに行ってたんだけど、まさか降ってくるとは思わなかった」

 姫の方スーパーの袋を握りしめていた。

「そっか、ありがとうな料理を作って―――っ!!」

 言葉を失ってしまった。なぜかというと彼女の胸元が濡れて水色の下着があらわになっていた。

「どうしたの?」

「えっと……」

 彼女に濡れているから隠した方が良いよというのが正解……。そうそれが正しいんだ。

 けど欲を言えば見たい! この神秘に白いTシャツと胸元に水滴が張り付いている肌がとてもエロイだからずっと見てたい。

 すると悪魔が現れてきた。

『なあ俺、ガン見をしてもいいんだぜ。だってこうゆうチャンスはめったにないんだぜ。あの濡れ下着のおっぱいを眺める光景を』

 今度は天使が現れてきた。

『今回は引きなさい。おっぱいはいつでも見れます。ですから今は引きなさい悪魔』

『なんでだ天使。今回は参戦しないのかよ!』

『あなたと口論をしたいのは山々なのですが……』

 天使がめっちゃくちゃ手を思いっきり握りしめていた。

『見たいです! 見たいですが……今はめちゃくちゃ寒いんで、そんな気分になれないんです』

 確かに……。雨のせいで体が冷えている。

 悪魔もそれには賛同した。

『じゃあ、眺めるときにはガン見で良いんだな天使……』

『はい。そのときは脳内が焼き切れるほど見ましょう悪魔』

 なんでお互い握手を交わしてんだ! ガン見するってほどじゃないぞ……五秒ほどだからな言っておくが。

 姫が首を傾げてきた。

「大輔どうしたの」

「えっ!?」

 まだ濡れた胸の方に吸い寄られていく。

「えっと……。その服がびちょびちょだから早く入ろうか……」

「うん。そうだね……寒い」

 俺は急いで中にはり姫のそのあとに続いて入っていく。

 靴を脱ごうとした瞬間。姫は自分の濡れた胸元を眺めていた。

「――はっ⁉」

 気づいたみたいで顔を真っ赤にし、こっちの顔をみると悪い顔でこっちを見ていた。

「大輔、えっちだよね……」 

 背中をツンツンとされいじってくる。

「悪かったので許してください姫さま」

「じゃあ夕飯を食べた後。大輔に抱き着くっていうのだったら許してあげる」

 抱き着くで許してもらえるのならいくらでも抱き着こう。

「……はい。それでお願いします」

 俺は先に風呂をいただき夕飯を食べ終え。着替えだけだった姫が風呂から出てきて俺の股の間に座り込んできた。

 俺は姫を抱きしめる。

「大輔って暖かいね……」

「そうだな。でも、姫の方がやっぱり風呂から出た後だからホカホカしてるな」

 シャンプーのいい香りが漂ってくる。

「でも、このままだと湯冷めするかもしれないな……」

「私は……大丈夫かな。大輔に抱きしめるから湯冷めしないかも」

「……おう」

 姫をぐっと体を抱きしめ温めるのだった。

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