「うひょぉぉ! ひろーい!」

 休憩と軽めと食事を取り。スーパーで肉とか他にも楽しめそうなのを買って長時間大野の運転で乗っていた。


 着いたのは埼玉県の秩父市。

「はい。到着……」

 大野の掛け声と共に一斉に車から降りた。

「おぉ……」

 降りた瞬間、圧倒的に見渡す限り自然の森が溢れていた。

「綺麗……」

「……」

 内田と姫も同じく辺りを見渡す。

「おぉ……」

 小鳥とかが飛んでいるがこうして実際に動物が動いるのをみると勉強になる。

「あんな動きしてるんだな」

 小さい翼で滑空しているがたまに大きく羽を動かし旋回をして、あっという間に遠くの方へと消えていった。

「……おぉ」

 それとあの木も凄い樹齢で、木の表面が少し枯れていたがそれでも迫力のある木で、枝の生え方とか葉っぱの影など勉強になる。

 姫もこっちに近づいてきた。

「凄かったねさっきの鳥ってあんな風に動くんだね!」

「だな……」

 姫が俺の腕にくっついてきた。

「おぉ……」

 胸が俺の腕に当たっていて思わず声が出そうになってしまった。

 内田の方をみると車の中で荷物を漁っていた。

 少しぐらい、喜んでしまえるぐらいに柔らかい胸が当たって最高だった。

「……ねぇ大輔」

「ん?」

 姫の顔を見ると少し赤らめていた。

「少しの間だけ大輔にくっつきたいんだけどい?」

「――っ!」

 物凄く可愛い過ぎる。

「少しなら……」

 このあと四人で行動するから姫にこうして抱き着かれるのも今の内だと姫が考えたんだろうな。

 数分の間。姫に腕を抱き付かれていた。

 受付を済ませた大野が泊る鍵を持ってこっちに来た。

「じゃあ荷物置きに行こうか」

 大野の声に姫が抱き着くのをやめ離れた。

 すると内田が姫に抱き抱き着いてきた。

「大野先輩仕事早すぎません?」

 そして姫の頬を伸ばしたりして遊ばれてる。

「すみれちゃん伸びるよ……」

 大野が首を傾げていた。

「まあ当然だろ? こうして羽を伸ばして遊ぶんだから早めに動いた方がその分だけ遊ぶ時間と心の余裕が出来るんだからな」

「あー流石は大人ですね大野先輩」

「まあな。……それより早く釣りに行きたい!」

 あっ普通に釣りに行きたくて急いでる感じだ。

 見るからに大野は川の方を見つめていて目がキラキラと輝いていた。

「それじゃあ行こうか」

「そうっすね。早く水着で姫ちゃんと遊びに行きたい!」

 こっちはこっちで姫の方を見たくてキラキラと輝いていた。

「さてやるか……」

 それぞれ車の中から荷物を持てるだけ持ってコテージの方に移動した。

「それで今日、泊る部屋があそこ」

 大野が指をさしたのか。

 本当に木で建てられたドラマとかアニメでよく見る小屋だった。

「……あれですか大野先輩」

「そうだよ」

 内田が大野が指さした方をみて、不安そうな顔をしていた。

「えっ……。えっ?」

 何度もこっちと向こうをチラチラと見てきた。

「壊れそうで怖いんですけど」

「……」

 そう言われてみると少し不安である。

 よくよく考えると風とかよく飛ばされないなとか思う。

「まぁ大丈夫だよ。頑丈に作られているから平気だよ」

「えー本当ですか?」

 内田が不安のままコテージの方に入り大野もそのあと後を入っていく。

 すると姫がこっちに近づいてきて耳元で喋ってきた。

「大輔。さっきは甘えさせてありがとうね」

「――っ」

 それを言われた瞬間。嬉しかった。

「そっか俺も姫に抱き着けて嬉しかったよ。この後、楽しもうな」

「うん!」

 雲一つのない笑顔で姫が頷いた。

 そのあと一緒にコテージの中に入っていく。

「おぉっ! やばいっすよセンパイ!」

 一番に内田が騒いでいた。

 確かに、木の香りがして、自然の一部なんだなと感じる。

 靴を脱ぎ、フロントを歩いてリビングの方を移動すると意外と広かった。

「うひょぉぉ! ひろーい!」

 内田が地面をゴロゴロと転がっていた。

「うん。やっぱり四人でこの広さぐらいかな」

 大野も内装をみて頷いていた。

 そして窓の外を見るとやっぱり森に囲まれていた。

「凄いね大輔」

「なぁ……」

 こうゆうところにあまり泊ったことないから新鮮で、内田と同じ気分で子供のようにワクワクとしてしまう。

「よっし! 満喫した泳ぎに行こう!」

 床で寝っ転がっていた内田がいきなり立ち上がった。

「わかった。内田と姫ちゃんは着替えに行ってきな。多分脱衣所が向こうで、部屋があっち側にあるから。俺と吉田で食材を冷蔵庫にいれたり、車から他のも運んだりするから」

 大野が俺の肩を叩いていった。

「そうゆう感じだがいいか?」

「あぁいいよ」


「「やった! ありがとうございますセンパイ方っ!」」


 俺がうなずっくと内田が物凄いハイテンションになっていた。

「じゃあ行こう姫ちゃん!」

「うん、じゃあ大輔。お願いしてもいい?」

「あぁ、任せろ。水着楽しみにしている」

「――っ!」

 姫の顔が赤くなった。

「……うん」

 姫が小さくゆっくりと頷く。

 そして内田と姫は荷物を持って小部屋の方に入っていった。


「……じゃあやるか。内田達は多分時間かかると思うし」

 大野がこっちを見てきた首を鳴らしていた。

「そうだな」

 車の方に移動し、荷物と食材をコテージの方へと移動をずっとしていた。
















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