『いつか二人の名を残すものを作らないか相棒?』
コーヒーが届き俺は一口、飲んでみた。
「おぉ、美味しい」
口を含むと酸味があり鼻の奥からコーヒーの香りと味がけっこうしてくるが嫌味はそんななく。サラッとしていて飲みやすかった。
「でしょ」
にししと凪が笑っていた。
「ここは場所よく来るのか? メールの時にこの場所を選んでいたけど」
「うん。ここの店長とはお父さんの知り合い店で高校の時もここでバイトしてたから思い出だよ」
「ほー……」
凪の思い出の場所か……。
改めて内装を見てみるとおしゃれだなと感じる。こんな風景のイラスト描けたらいいな。
「あの柱の色とかどうゆう風に塗ったら同じ感じになるんだろうな……」
「昔から変わってないね大輔は中学の頃のまんまだね」
「そうかな?」
凪が頷いた。
「そうだよ。絵になるとそれしか周りが見えてないところがやっぱり大輔なんだって、変わってなくて安心する」
ふふっと凪が笑っていた。
「お待たせしました。ブルーベリーチーズケーキとブリュレアイスになります」
凪が頼んだブルーベリーのフォークで一口にし食べていた。
「んんっ! やっぱりこのケーキ美味しい」
物凄くウットリしていた。
「俺もいただくかな……」
クーラーは冷たいのがアイスクリームを食べると体に染み渡る。下のプリンを食べようとスプーンさした瞬間カラメルが割れた。
「おぉ……」
そしてプリンと一緒に食べるとカラメルの濃いめと牛乳の味とバターが味が一気にきて美味しい。
「うまっ」
「それのプリンと一緒にコーヒー飲んでみ。合うよ」
コーヒーと一緒に飲んでみたら意外とマッチしてこれも美味かった。
「……めちゃくちゃ好きなんだけどこの味」
「でしょ!」
物凄い笑顔で笑っていた。
「なぁ、凪。聞いてもいいか?」
「ん?」
「今でも小説って書いているのか?」
食べていたケーキの手が止まった。
「……そんな約束をしたね」
中学の頃。卒業し普通に凪と遊んでいたら凪がいきなり言ってきた。
『いつか二人の名を残すものを作らないか相棒?』
『いいな、面白そうだ!』
凪の小説は読ませてもらったことがあるが面白かったからもしそのイラストに携えたら面白そうだと思った。
そしてお互い拳合わせで約束をした。
だからバーチャルをやっているのは凪にとっては名を残していることは凄いことだ。けど今は小説をやっていたのか少し気になる。
そして凪が口を開けた。
「まあ、応募したんだけど全然ダメだった……一次審査すら通らなかったよ」
「……そうなのか?」
凪が小さく頷いた。
「そう、通知が来るんだけどね。そこに書いてあるの落選だって」
「そっか……悪かった」
「いいんだよ。まあ気になるは気になるからね。次回作にバーチャルを題材にしようと応募したんだけど。受かってさっき言った通りバーチャルが楽しくやっているよ」
そして凪がコーヒーを一口飲んでいた。
「……今は小説は休憩中かな。なにを書きたいのかは決まってない」
「そっか」
凪は凪で何事にもチャレンジをする。
「やっぱり親友は凄いな……」
「僕は大輔の方が凄いと思うよ。今だって絵を投稿してるんだから」
「……そう言ってくれるだけでうれしいよ」
「それより今はケーキを食べようぜ!」
「そうだな」
他の雑談とかしてきれいに食べてしまった。
「どう、気に入ってくれた?」
「あぁ、めちゃくちゃ美味かった。ありがとうな誘ってくれて」
「喜んでくれたらな良かったよ。まだ時間はある? 久しぶりに会えたんだしさ歩きながら喋ろうよ」
「そうだな……」
あっそういえば姫に頼むケーキを忘れていた。
「悪い。少し待ってくれるか?」
「あぁいいよ」
俺はスマホを開き。メニュー表に書いてあるのを書いて姫に何を食べたいのかメッセージを送った。
すぐにメッセージが送られてきてショートケーキと書いてあった。
「なあ凪。ここのショートケーキと手作りのキャラメルプリンってテイクアウトできるのか?」
せっかくこの美味しいプリンを姫にも味見させてあげたいな。
凪が頷いた。
「うん出来るよ。なに気に入れてくれたの?」
「あぁ、彼女にも食べさせたくて」
「…………え? え??」
凪が辺りをキョロキョロとしながらこっちを見てきた。
「えっ彼女居るの……?」
「あぁ、いるよ」
「……Really?」
「本当だよ」
俺は凪に何度も頷いた。
「はぁ……大輔に彼女ね」
「それと彼女。えびニのリスナーだったぞ」
「――っ⁉ ちょっマジで!!?」
物凄い勢いでこっちを見てきた。
「本当だよ。まあそうゆうわけだから頼んでも良いか?」
凪が頷いていた。
「そっか大輔に彼女か……面白そうだから詳しく聞かせてよ」
「あぁいいよ」
「すいませんちょっといいですか?」
店員さんがこっちに駆け寄ってきた。
「はい。なんでしょう?」
「ショートケーキと手作りキャラメルプリをお持ち帰りするので後で取りに来るって店長に言ってくれますか? それとお会計もお願いします」
「わかりました」
会計とケーキの注文をし店に出た。
「それで出会いは⁉︎」
いきなり凪が聞いてきた。
「やっぱり知りたいのか?」
「それはね。親友が彼女が出来たなんてどういった経緯なのか知りたいじゃん!」
「わかったよ……」
俺は凪に姫のことを告白をされ一緒に住んでいることを全部話をした。
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