二の腕。触り心地良かったな……。
次の日曜日。姫は絵の勉強を見ていた。
「大輔。ちょっと見て、真っすぐに引けてる?」
「ん、どれどれ?」
手元にある紙を見せてもらうと確実にブレてなく、一直線に引いていて、隣に練習で丸も綺麗な円になっている。
「凄い……」
毎日、三十分間だけひたすら描いていたから上達しているから凄い。
「凄いな姫! もう、俺より超えてるよ」
「そう?」
「あぁ、今日は久しぶりにキャラを描いてみるか?」
姫は頷いた。
「うん、描く! 久しぶり」
スマホで今、やっているアニメ恋愛のキャラクターの画像を見つけた。
姫はそのまま集中をして描き始める。
「……うーん。腕ってどうすればいいんだろう」
男の子が手を腰に当て、女の子が腕に抱きついて、仲悪そうな感じのキャラデザだ。
姫と付き添って見たことがあるアニメだ。
「確か、付き合って嫌だって言いながらも付き合ういうだっけか?」
姫が頷いた。
「うん。この男の子とヒロインの女の子が婚約同士で付き合うことになったんだけど、お互いが嫌だって言いながらも好きなんだなって思わせてくる。そんなアニメなんだよ!」
おお、姫が目を輝かせながら解説している……。新鮮で可愛い。
「確か腕だったな」
「うん」
「腕は肩から中心で曲がる所。手首までの二か所は真っすぐだな」
立ち上がり、自分の腕を使って説明する。
「なるほど、ガッチガチ」
姫が、ペシペシと触っていた。
「ねえ大輔。このキャラクターと同じポーズお願いしてもいい?」
「いいよ」
「やった!」
姫が近づいて俺の腕を抱きしめた。
そして姫の柔らかい物が腕の中心部分に当たる。
「へー……ありがとう大輔」
そしてまた机に向かい書き込んでいく。
「俺もなにしようかな……」
自分の本棚から取り出しそのまま模写をしていく。
そしてお互いに下書きが出来上がった。
「出来た! 見てみて大輔。どう?」
見てみると嫌な顔ではなく笑っていて、腕がしっかりとしている。
「凄いな姫」
「やった。大輔の褒められた……えへへ」
グッと拳を握りしめて笑顔でいた。
「大輔、私の腕。触る?」
「お、おう……触りたいです」
姫の腕をしっかりと観察と触れてみる。
触るとやっぱり細く柔らかい。
「ほぉ……」
そして二の腕を触ると腕のところで1番柔らかった。
「気持ちいい……」
胸を触るってよく表現されているが比べると、まあ胸の方が柔らかいです。
すると姫の顔が少し赤かった。
「ん……ちょっとくすぐったいかな」
「すまん!」
姫の腕を離した。
「ん、じゃあお昼にするからちょっと待ってて」
「わかった」
姫は立ち上がり台所の方に向かっていった。
二の腕。触り心地良かったな……。
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