「大輔が教えるから。頑張ろうって気持ちになれるんだよ」

 部屋に戻り。ゲームとか絵の練習の続きをしていた。

「どう大輔?」

 見てみると、どんどん箱に見えるようになったり。丸もあまりブレないようになって上達していた。

「凄いな姫。どんどん上手くなってるよ」

「えへへやったね」

 集中してたから気づいた時には夜の11時になっていた。

「今日のところはここまでにして寝ようか」

「もう少し描きたい……」

「大分集中して描いたから、体の方も疲れてるし寝よ」

 そう、昼間から絵の練習をしてたから疲れも溜まってるはずだ。

「……うん、そうだね。また次回にしようっと」

 姫が立ちあがり、寝る準備をしていた。

「……」

 姫が描いた絵は本当に上達してる。昔、迷いながら描いてた俺より頑張ろうっという信念が伝わってくる。

「凄いな……」

 このまま姫が頑張って練習すれば上手くなる。

 楽しく、それでいて、この頑張りようだ。時間はけして無駄ではない。

「大輔どうしたの?」

 姫がひょこっと顔を覗いてきた。

「……本当に上達してるなって」

「えへへ良かった。これも大輔が教えるから。頑張ろうって気持ちになれるんだよ。ありがとう教えてくれて」

「……姫」

 そう言ってくれてると、こっちも教えてあげれて良かったなって思えてくる。

「ありがとう。じゃあ、寝る準備に入るから先に寝てていいよ」

「ほーい」

 スケッチブックとかを鞄に入れて。姫が眠りに入った後、俺もベットで横たわり眠りに付くのだった。 

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