「着いたー! 京都!」

 一週間後に姫と買い物をして、旅行の荷物をまとめ、次の日にそなえて寝た。

 旅行当日。朝、五時に起き電車に乗り継ぎをして新幹線に乗ってい今回の旅行温泉、京都に向かっていった。

「~~♪ ~~♪」

 嬉しそうに鼻歌を歌っている。

「楽しそうだな」

「うん。大輔と旅行だと思ったら、本当に楽しみ過ぎて。昨日は眠れなかった」

 姫は頭をかきながら「えへへ」と笑っている。

 こっちの方に体を乗り出し、窓の方を指をさしてきた。

「ねぇ見て大輔。富士山!」

 見てみると遠いところにそびえていて、雲が少し被っているが圧倒的高さは、流石は日本一だ。

「凄いね」

「だな」

 外の風景を見てた姫が、飽きていてゲームを始めていた。

「何やってるんだ?」

「対戦ゲーム。大輔はこのゲーム持ってたっけ?」

 ゲームの画面を見ると確かに今所持しているゲームソフトだった。

「持っているが俺、乗り物に乗りながらゲームすると、くらくらする体質なんだよ」

 小さい頃に暇だから車とか船とかで、ゲームをしていたが気持ち悪くなってしまい、吐いてしまった。という過去がある。

「あまり乗り物とかでやっていると気分悪くなるぞ」

「ん……。それじゃあ大輔がオススメしてくれた本を読もうかな」

 姫はゲーム機をしまいライトノベルを出して読み始めた。

 表紙はカバーをしてあって中の挿絵を見てみると異世界に転生して姫を助けるという普通だが個人的には魔法の表現が分かりやすくてオススメの本だった。

 そこから8時間という長いこと座っているとアナウンスが流れていた。

「姫。着いた」

「ほーい」

 本を閉じ鞄に入れて改札を出た。

「着いたー! 京都!」

 姫がワクワクとして見え先には東京タワーみたいな建物が目の前にひょっこりと見えていた。

「あれが京都タワーか……」

「にょきって出てるね」

 周りを見渡すとコンビニとかも色が変わっていて全く違う建物に見えた。

「久しぶりのような気がするけど……」

「そうだね。私、大輔と同じ中学だったけど忙しすぎて覚えてないよ」

「だな。俺もあやふやだよ」

 中学の時に修学旅行で大阪と奈良と京都に二泊三日と大忙しに泊まったがあんまり記憶に残ってはいない。

「今回はゆっくり見て回るか」

 姫が敬礼をした。

「了解」

 タクシーに乗って有名な清水寺に向かう二人だった。

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