「一緒にお風呂に入ろう」

  数日後。仕事を終え姫と一緒に食べていると嬉しそうにしながら食べていた。

「なにかあったのか?」

 すると満遍の笑みをしている。

「えへへ。今日学校で友達に絵を見せたら喜んでくれたんだ」

「それは良かったな」

 こうして誰かに褒められたりするとこっちも嬉しい気持ちになる。

「その後、彼氏の話になってね大輔の写真見せたらカッコいいって言ってくれたんだ」

「そ、それは良かったな……」

 まさか学校で話の話題になってるなんて気恥ずかしいな……。

「うん。嬉しいえへへ」

 姫は笑っていた。

「大輔は今日はどうだったのお仕事は?」

「あーまあ順調と言えば順調だな」

 今日のノルマは終わったが知り合いが少しピンチだから近々手伝うことになってるんだよな……。抱え込み過ぎって言ったのに……。

「はぁ……」

 明日から泊まり込みになるかも知れないな。

「はぁ……」

「ねえ大輔」

「ん? なんだ」

「一緒にお風呂入ろう」

「……え?」

 え、今なんて言った。お風呂? イヤイヤまさか恋人になったばかりでお風呂入ろなんて言うはずないよな。

「姫さん。お風呂先にどうぞ」

「えーお風呂一緒に入ろよ。さっきもそう言ったし」

 あー聞き間違いではなかった。

「なぜですか?」

 姫が首を傾げていた。

「なぜって? 大輔がため息をしていたから元気を出して貰おうと」

「いや。いいよ流石に一緒にお風呂は」

「あ! もしかして違うところが元気になっちゃう?」

 ニヨニヨと不敵な笑みをしていた。

「だからっていきなり一緒にとはならないだろう」

 すると姫が抱きついてきた。

「ちょっと姫さん!」

 胸の谷間と柔らかさがダイレクトにきていて感触がヤバイ。

「大輔一緒に入ろう! 本当に元気になって欲しいんだもん」

「わ、わかったから! 離れてくれ!」

「じゃあ一緒に入る?」

「入るから」

 じゃないと身が持たない……。

 姫が離れて脱衣所に向かって行った。

「じゃあ、先に入っているから」

「あぁ……」

 毎回姫のペースに巻き込まれていく。

「まさか一緒に入ることになるなんてな……」

 嬉しい気持ちがあったが恥ずかしい気持ちがあった。

「一緒に入るか……」

 覚悟を決め風呂場に向かうと姫が全裸だ。言葉通り生まれたままの姿でタオルすら身に纏ってない。

 胸がプルップルッとめちゃくちゃ弾んでいる。

「うわぁぁぁぁぁ!! なんで全裸なんだよ!」

 変な声で出してしまった。マジかで女性の裸なんてエロ動画と見るのと本当に違う。

 前に見せてもらったへそが綺麗で。くびれていてハリや柔らかそうな見た目は流石としか言葉が出ない。あとは、エロい! ただそれしか頭が回らない。

「えータオルとか巻くのめんどくさいよ。それに面積が足りないし」

 そして姫は視線を下に向けていた。

「なんで大輔はタオル巻いてるの?」

「いや、普通に恥ずかしいだろ! 姫も隠してくれ」

「えーあ、もしかして興奮しちゃった?」

 それは興奮するだろ! 二十歳超えど男なんだぞ!

「そうだよ!」

 すると姫は顔がデレデレになっていた。

「そっか私の体で興奮しちゃったか……えへへ」

「そうだよ! だから水着とかで着てくれ!」

 本当に理性が保てない。

「水着か、そんなこと言われてもないな……」

 風呂場から自分の替えの着替えを取って身につけた。

「これでいい?」

 ピンクの下着だが身につけてないよりマシだ。

「あぁ……」

 それに水着だと思えばなんとか平気だし。

 姫が床をポンポと叩いていた。

「ほら早く背中流してあげるから」

 大輔は風呂その場に座り姫がスポンジを持って背中を洗っていた。

「本当に大輔の背中大きい」

「そうか?」

「うん。本当に大きい背中だよ。小さいときは同じだった気がしたけど大輔も大人になったんだね」

 小学生か……あの頃は一緒に居るだけで嬉しかったな。

「まあな。姫も成長したと思うよ」

 特に体つきが……。

「そうでしょ! 自分でもおっぱいは自慢だと思ってるよ。また触っても良いからね」

 鏡越しで自分の胸を触っているのがわかった。

「い、いつかでお願いいたします……」

「はーい。いつかね」

 体を洗い流して今度は姫が後ろを向いていた。

「はい交代。さ、洗って一緒に入ろう」

 まだバクバクと心臓が鳴り出しゆっくりと姫の背中を触るとビクッと跳ねだした。

「――っ! 大輔くすぐったい」

「わ、悪い!」

 そこからは無我夢中で背中を洗ってお湯で流した。

「じゃあ入ろう」

 一番乗りに湯船に入ってバシャバシャとはしゃいでいた。

「わかったって」

 大輔も一緒に湯船に入るとお湯があふれ出している。

「おぉ! すごいね」

「そうだな……」

 確かに凄い。姫の胸が物凄い迫力で目の前にあるのだから。

「温かい……」

 姫の顔はうっとりとしていたがこっちは目のやり場に困ってしまい体が熱い……。

 風呂場から出てリビングでくつろいでいて姫が首を傾げていた。

「大輔。元気出た?」

「あぁ……元気すぎて熱いくらいだ。これなら仕事が頑張れそうだ……」

「よかった。大輔が元気になってくれて」

 この笑顔を笑顔とへそと巨乳を無駄にしないためにも明日の修羅を超えよう……。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る