「だーめ。膝枕したいんだから。ジッとして」
食べ過ぎて腹がヤバイ……。
大輔は寝っ転がる。
「大丈夫、大輔?」
姫が顔を覗きに来た。
「あぁ……。大丈夫だ」
幸せ過ぎてヤバイ……。
すると姫が頭を触ってきた。
「もしかして疲れてる?」
「いや、逆に幸せだよ。ありがとな姫」
「それはよかった」
何度も頭を触っていた。
「ねぇ大輔。膝枕してあげようか?」
え? 膝枕?
大輔は手で拒否した。
「そんなことされたら恥ずかしすぎて死ぬ!」
「え~」
姫は顔を膨らませていた。
「膝枕してあげたいな」
「なんで?」
「困ってる大輔の顔が見たいから」
この子!
すると怒ってるのが気づいたのか今度は笑った。
「本当にただしてあげたいってだけどよ。頑張っているご褒美」
「頑張ってるってなにもしてないって」
姫は首を振っていた。
「いつもお仕事頑張っているから。大輔に癒してあげたいの。これからいつか絵も教えてくれるんだから先払い、先払い」
本当は膝枕してくださいとは言えなかった。
「……仕方ないな」
「やった!」
姫が膝のところをポンポンと叩くとそこに移動し頭を乗せた。
膝と膝の間に頭がヒットする。が我に返ると恥ずかしくなってきた。
「あの……すいません。もう大丈夫です」
頭をどけようとすると姫が頭を掴んで来てまた膝に頭を置かせてくれた。
「だーめ。膝枕したいんだから。ジッとして」
目の前に胸があり。鼻のところに胸が当たる。
そして姫が前屈みになり大輔の胸を叩くと姫の胸が顔全体に覆いつくした。
や、柔らかい……。
昨日触った胸とは感触が違う。
「よしよし」
体を叩かれ顔全体が暖かい。
あ、眠ってしまいそうだ……。
まぶたが段々と重くなっていき次、まぶた閉じた瞬間に夢の世界に向かっていった。
「……ん」
目を覚ますとタオルケットがかかっており隣で姫が寝ていた。
「眠ってしまったのか……」
タオルケットまでかけてくれるなんていい子だな。
「ありがとうな……」
姫の頭を触ると彼女は寝ながら笑顔になっていた。
彼女の布団を敷いて起こさないように姫をお姫様抱っこして布団に寝かせる。
「じゃあ。おやすみ」
姫の頭をまた触って大輔も寝る準備をしたのだった。
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