人形
「大丈夫」の布を
「心配しないで」の糸で縫い
「ありがとう」を羽織って
「ごめんなさい」に身を隠す。
僕の顔をした皮膚だけを残して、本音も本心も怒りも悲しみも、ぜんぶ殴り殺した。
抜け殻の表面に嘘を塗って、抜け殻の中身には嘘の嘘を詰め込んだ。
このピエロの人形に僕の色は無い。
僕の大嫌いな僕なんて、もうどこにも居ない。
私は
「心配してくれてありがとう、ごめんね。でも、私はもう大丈夫」
みそ汁 藤マ善 @canmiryou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。みそ汁の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます