肉塊
辺りに散らばった意志と夢は、既に風化していた。
生まれ持った選択肢を浪費し、逃げて、にげ綴け。
いずれ何から逃げているかすら忘れた獣は、まだ逃げた。その結果が腐り果てた臓物溜まりだった。
「もういい。」
吐いた言葉が届く先など無く、それは喉笛と共にただ吊るされた。
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