5話 金木犀の剣(つるぎ)

そして翌日シノンとアリスとエルは隣のシノンの家に行った

その間に俺はこの屋敷を守るためだけの銃を召喚することにした

「昨日はあいつらに散々抱きつけられて寝れなかったなー

てか 俺何かしたかな?」

クロムは自覚がない

昨日のことでエルとシノンがくしゃみをしてアリスがこのことを提案したとは知りもしなかった


「まぁいいか とりあえず」

そういうと俺は

チェコ製Scorpion EVO 3 A1を

サプレッサーを付けてショートバレルにした物とヘッケラーアンドコッホ社が作ったMP5SD6

そして改造型のソ連製のAS VALだ

このAS VALは

ソ連の消音アサルトライフルで9mm×39という音速を超えない亜音速弾という特殊な弾を使用し

一体型のサプレッサーがついている クロムはこのAS VALの

ストックをMP5とかで使われている伸縮式ワイヤーストックを無理やりつけたのを召喚した

そのためかなり小さく感じる

そして 屋敷の銃はMP5SD6

召喚作業を終えた俺はアリスと一緒にライズウォーリアの街に剣を作りに行くためにアリスに準備するよう言った





☆ ☆ ☆





ライズウォーリア学園都市は

その名の通りライズウォーリア魔術学園を中心に栄え 

ライズウォーリア魔術学園では

区役所系のシステムも備わっている上ここの学園長は国王直属の人が取り仕切っている

この都市の構図は中央にライズウォーリア魔術学園がありそこから綺麗に6個に区切ったに感じの大通りになっており

居住区商業区の区別はなく

大通りに面している区画が商業地帯となっていて奥に進むと家があると言った仕組みで

貴族などの豪邸はライズウォーリア魔術学園に近い内側の区画全てを占領しており

(この街の名は商人の間ではライズとも呼ぶらしい)

そして殆どが貴族住居で一般市民に分類される人々の家は一番外側に有るという都市構造である


また このライズウォーリアは

ディクスリア王国の中で

ディクスグラード

ヴィントリア

についで3番目に大きい町である

ライズウォーリアは国内最大領地量をほこるクライディア公爵統治領の首都でもある

しかし このクライディア公爵は国王お墨付きの性格の悪さで有名だった

さらにはクライディア公爵の名により領地内では貴族が裁決特権

を行使できるためか

何故か国王よりも偉い感じをクライディア公爵領の貴族達は出しているため周りの公爵領外の貴族関係の商人はあまりいないなのだとか




ところ変わって

そして俺たちは鍛冶屋に到着した

そこはライズウォーリアで最も品質の良いものを出すところであった。

「初めてなんですけど

この素材で最高のものをお願いします」

そう言うと俺は空間収納からある袋に入った鉱石と

木の枝のようだものを出した

「い 一等 こ 鉱石 ク クレイム鉱石だと

しかもこれって古代樹の枝では無いか」

この世界の鉱石には上は一等したは四等という鉱石の価値を表す

等級がある

鉄鉱石などは4等

銀や金などは3等

ラピスラズリやなどの半貴石などは二等

クレイム鉱石やフレイム上鉱石

スノークリスタル、タングステン鉱やダイヤモンドなどの貴石が一等

となっている

特にクレイム鉱石は剣を作る上で最高級の素材であるため価値がものすごく高い

(この世界ではタングステンが

ダイヤよりも貴重になっている)

さらに この古代樹の枝には

物にもよるが剣を作る際に素材として入れることでさらに強力になるのだとか

その古代樹の枝は入手がとても困難で高価なため持ってる人すらいないことが多いほどの

超激レアアイテムなのだとか


そして この古代樹の枝は

俺が孤児院の裏にある森の

おそらく金木犀か楓の木かわからないが古代樹がありそこの近くに落ちていた新品のような枝を取っていた

そして鍛冶屋のおじさんはこの枝を見て少しの間独り言を続けていた

そして俺たちの方に振り向いた鍛冶屋おじさんは

「いいだろ この俺が最高の剣に仕立ててやる 3日後この店と隣の武具店の間の通路を通ってこの店の裏手に取りに来い」

「ありがとうございます」

そう言い俺は腰のにつけたポーチから財布を取り出す すると

「お代はいらねぇ

そのかわりこの剣を作った後取りに来るときに扱えるかどうか見極めさせてもらうよ」

するとアリスがいままでで見たことのない顔をしながら

「では 私がその剣を使えればいいのですね」

すると俺の腰につけた剣を見た後鍛冶屋のおじさんが何か悟りながらも驚いた顔をしてこう言う

「なんだ てっきり兄ちゃんが使うのかと思っていたが

兄ちゃんは既に剣を持っていたのか  じゃあ兄ちゃんはこの嬢ちゃんの護衛なのか?」

「はいそうです

でも まだ自分も彼女も同い年ですから 特例措置として学園から護衛兼生徒であることが

許可が出されていますので

一様 生徒ではありますが

剣のことよろしくお願いします」

鍛冶屋のおじさんは少し驚いた感じでいたがすぐに真面目な顔に戻り 

「任せとけ!

この俺がお嬢ちゃんに学園一の剣ともいえる物をつくってやる」



そうして鍛冶屋のおじさんにアリスの剣作りを依頼した

そのあと 俺とアリスは帰宅した

その途中での街の人からの視線は

かなり厳しい物ではあったが

俺たちはそんなことを気にもせず

家に帰っていた

そして俺が部屋にいるとアリスが訪ねてきた

「ねぇ なんでクロムはあんなにレアなアイテムを持っての?」

俺はどう話すか悩んだ

悩みに悩んだ末

「古代樹の枝はアリスと訓練を始める前に俺が見つけたのと

クレイム鉱石は経緯はちょっと長くなるけど聞く?」

そして俺は10歳の頃に

アリスとの普通の訓練では飽きてしまったからかゴブリンやオークの巣を片っ端から巣など丸ごと根絶やしにしてしまっていた

(だけどゴブリンはどっからか知らないが出てきて繁殖するのであまり意味がない)

その際に鉱石や取れる素材を片っ端から取った後

図書館や鑑定屋に見てもらっていてその際 高価値な物や武器として使える物以外は全て売っていた

そしてクロムはこのことをアリスに話すことに決めた

「もちろん クロムの話はなんでも聞くよ」

「熱愛的だな」

そう思いつつもクレイム鉱石を入手した経緯を話した

「そうならそうと なんでその時に言ってくれなかったの?」

「いや その そ その時はまだ話す必要がないと思ってたから」

そう俺が言うとアリスが顔を近づけてくる

その顔は笑ってるだけど目だけが笑ってない

「ひぃぃ  ごめんなさい

ごめんなさい

言わなかったこと謝るから許して」

「はー わかったよ

クロムはいつもこうなんだから

少しは反省しなさい

あと  ありがとう

わたしに剣作るの頼んでくれて」

「アリスのためだからだよ」


その日は添い寝の刑はなかった


そして次の日

俺とアリスは最近は訓練を兼ねた狩をやっている。今日もいつも通り狩をしようと出発の準備をしようとからのための銃 M39DMR

と6倍スコープ付きの Hk433を整備しているところにシノンとエルが訪ねてきた

「クロム エルだけど入っていい?」

「いいぜ」

そう言って俺は作業を中断してドアを開けた

「ってなんでシノンまでいるんだ?」

するとエルが俺の部屋の奥を見つめるそこには調整中のM39DMRや

飾ってあるSCAR-L CQCモデルや8倍スコープ付きSCAR-Hのロングバレル仕様 M4カービンがあった

エルは俺の銃(武器)を見てしまった

(ヤベェ 隠すの忘れてた!!)

そう思った直後

「いままで思ってたこと言っていい? 何 その杖」

とエルが変な顔をしながら言った

そして俺は少し焦りと動揺学園同時に来たが  決断した

「はー ま そろそろエル達にも説明しなきゃいけない頃合いだな」

そして俺はこの杖 銃のことについて簡単に説明した

「ってことは それ魔術道具に近いだね」

「ま まぁそんな感じ

でこの銃ってので狩をしてる」

そしたらシノンが照れ臭そうにしながら言う

「私たちも その…… 狩に

つれてってくれない?」

「いいとも 

エルやシノンに銃を使ってるところを見て欲しいし

銃声にも慣れてもらわなきゃな

そのかわりなるべく地味なのに着替えてくれ 着替え終わったら

家の裏に集合してくれ」

俺はそう言うと早速準備をして

アリスに声をかける

「アリス 予定変更して

エルとシノンに銃の扱い教えるから 今日の狩は無しになるけどいい?」

「別にわたしはいいけど」

そして俺とアリスは待ち合わせの家の裏にエルやシノンのを銃を

異空間収納から取り出す

M1911やMP5A5などを地面にひいたシートの上に置く

そして準備が全て終わったところでエルとシノンが来た

「お待たせ クロム〜」

「 早かったな」

「でその二つがジュウってやつ?」

「そうだよ

だけどさっき部屋で見たのは

ちょっと初めての人に渡すと大変だから小さいのから使ってい」

話を遮るかのようにシノンが

「そういういらないからさっきみたいなの使わせて」

「でも シノンはまだ」

するとアリスが

「使わせてあげて」

「アリスまで

くっ しょうがない」

「やったー」

と言ってエルとシノンがはしゃぐ

「でもちゃんと俺のいうこと聞くことね」

「はーい」

そして俺はM1911とMP5A5を

異空間収納にしまうするとシノンが

「 クロムって異空間収納使えるんだ」

「あぁ 使えるぞ

ていうかマスターしてるからほぼ無限に収納できるけどな」

そう言って俺は M1ガーランドとSLR(L1A1)とHk 416SFを取り出した

「この中から一つ選んで」

シノンは SLRを取り

エルはHk 416SFを取った

「決まったな じゃぁやるぞ」

こうしてシノンとエルに入学までの四か月の間 銃の扱いやある程度の銃の知識やクリアリングの仕方などを徹底的に教えてやった

2人とも吸収力が凄まじく

たった2か月でほぼマスターした

それによってわかったことは

シノンは全距離対応できるが

エルは中距離よりも遠距離方が得意とわかった

そこでエルには5-25倍可変可能

スコープ付きマクミラン TAC-50

シノンにはSCAR-H (STD)を

あげることにした

更に特殊用途用として2人MP7A1

ハンドガン枠として

ルガーMK.ⅢとFN five-sevenも

プレゼントした


これによって俺 アリス シノン

エルの基礎的な訓練が修了することとなる


そして俺はアリスに入学式典のことについて話をしようと部屋に行くとドアが少し空いていたので覗いてみるとそこには何かに抱きつて寝ているアリスの姿だった

「アリス 寝てるのか」

よくみると抱いて物は少し前に俺がプレゼントした

金木犀の古代樹の枝を使った剣だった

この前 アリスと一緒に鍛冶屋に行ったら鍛冶屋のおじさんが

『この剣は仕上げるのにかなり苦労した上に魔術と組み合わせると強力になることがわかった』

それは風又は火属性魔術を使うことで

剣が変化したりすることを指した

そしてアリスはそれを試したのだが太い木が触れてないのに切れてしまっていた

それを見たアリスは俺に感謝するどころか抱きついて来たら大変だった

さらには少し前起こしに来たら

触った瞬間に切られそうになった

ただ アリスは触られるのが本当はあまり好きではなかったことが

そこで判明していた


「うわぁ これ触ったり起こしたり邪魔したりしたらあの剣で串刺

し いや半殺しにさられう……」



アリス『スースースー』

クロムはかなり聞こえる声量で言ってるがまったくアリスは起きない


「やっぱりいつ見てもかわいいな

アリスは」


そう言って俺は話すのは後にすることにした




☆ ☆ ☆




そしてシノンやエルの基礎訓練が終わると学園の入学式典まであと1週間半


学園では式典の入場順は首席のある地域からになるのだが

今回はなんとアリスが首席のため

はじめの入場は俺とアリスとエルとシノンだけとなる


だが問題はその時の制服だ

アリスやエル シノンと言った

正式入学している人は制服があるが特例措置によって入学している

俺は制服がないそのため俺は明治時代の大日本帝国陸軍の将校制服

することにした

そして俺は例の制服を召喚して

着て更に拳銃に加えて日本刀を帯刀させた そして鏡を見た


「すげぇ ひい爺ちゃんの軍服みたいだな」


なんでひいじいちゃんが出てくるかというと

俺の家系は元々軍人武人家系だったが 俺の祖父が終戦と共に軍人を辞めたそうだその名残として俺の曽祖父の軍人時代の制服が保存してありそれを見ていたため無事に召喚できた

更に日本刀を帯刀するため更に雰囲気が倍増していた


そして俺は部屋を一周する

「ちょっとこれは慣れが必要だな」

俺はこの格好でしばらくの間過ごすことにした


その日の夜

俺がくつろいでいるとアリスがノックした


コンコン「クロム 夜ご飯できたから早く降りて来て」


「はーい」

そして俺は軍服の格好のまま

食卓に出向いた


「ク クロム?

それはど どういう格好なの?」

とエルがいう

それに反応したアリスが

「ちょっとなにそれ クロム

なんでそんな格好してんの?」

そしてシノンは目が点になっていて三者三様の反応が見れた

そして俺は椅子に座り

「この服は入学式典の時に着るものなんだよ」

「じゃぁ なんで今着てるの?」

「それは この服装の靴がかなり特殊でね 慣れとかないと変な歩き方になっちゃうからね」

と この服装について一通り説明した


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軍オタ元自衛官の異世界冒険【凍結中】 ビーズンはじめ @160318

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