エピローグ 将来の大物
万雷のスタンディング・オベーション。
どこからか聴こえる指笛。
辺り一面に飛び交う風船の群れ。
降り注ぐ、眩し過ぎる照明。
自分の生きる、生まれた意味は今、この瞬間にこそ
ふと舞台袖から、弾丸が飛んで来た。
正体を知っていた
そのまま、全員の前で、掲げてみせた。
彼女は、父から舞台道具の剣を借り。
母に持ち上げられながら、両手を大きく広げ。
劇団『トッケン』の観客達の前で、将来の大物は、宣言した。
「……なるっ!!
私も将来、大きくなって!!
ママとパパみたいな、
『トッケン』に、なるぅっ!!」
あれから『ハナコー』を卒業しても、相変わらずな6人。
彼
6人だけが知る、分かち合った、輝ける「特権」となった。
トッケン!! 〜変身(かわ)る仮割(かわ)る物語〜 七熊レン @apwdpwamtg
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます