工業都市ジュアム

 暗鬱森を抜け、レフとリェータがジュアムへと辿り着いたのは十日後のことだ。追っ手の目をごまかすために、村落を避け、道なき道を進み、大きく迂回した結果である。


 かつて帝国西部を放浪していたレフもジュアムだけは立ち寄らなかったので、初めて見る街の姿には驚かされる。どのように利用するのか、わからない装置が取りつけられた大型の電動車などが西都よりも広い大通りを低速で進む姿は見ているだけでも飽きが来ない。


 しかし、その途中、機甲兵が当然のようにレフの視界に入ってきたので、慌ててリェータを物陰に引っ張ってから、再度様子を窺う。すると、どうにも見覚えのある形と違うような気がした。さらに子細に観察すると、どうやら軍所有のものではなさそうなのだ。なぜなら、機甲兵の右肩には必ず所属を示す紋章が描かれているからだ。


 レフたちを追うアズレト率いる第八皇子つきの機甲兵には「立金花」が刻印されている。ヨシフには似合わない花だが、もともとフーリク国の国花だったわけで、特にヨシフが定めたわけではない。


 くわえて、その機甲兵は武装がなかった。二型も軽火器などの装備しかないが、比べてジュアムにいるのはあまりにも洗練されていない印象を受ける。新型と言うよりはむしろひどい型落ち品のようにも見える。


 総合して考えてみると、工業都市専用の機甲兵なのではないだろうかとの推測がつく。確かに重量のある荷の運搬や荷下ろしなど、機甲兵であれば、人の数倍の働きをするであろう。戦争で使うよりはよほど有効的で建設的な使い方だ。


 だからといって、何かがわかったわけではない。ここは慎重を期すべきだ。人なき場所から場所へと移動してきて、久しぶりに人類社会へと帰れたものだから、つい浮かれてしまうが、すでにアズレトたちもいると思った方がいい。彼らは神出鬼没にして、どこにいてもおかしくはないのだから。


「とはいえ、まずは宿探しだな。特にうまい飯を食わせてくれるところがあればいいんだがな」


 イライダから貰った携帯食料を早々に食い尽くしてからというもの、人間らしい食事を取ってなかったと思うのだ。一応、飯はあった。野兎とか、野草である。レフが投げナイフなどで仕留めたのもあるが、自然の中にいて、リェータの野生の血が覚醒したのか、時折彼女が獲物を捕ってきてくれることもあった。


 だが、都会育ちのレフにとって、生物の皮を剥ぎ、肉を骨から削いで、火で炙ったものをそのまま丸かじりという生活はひどく疲れるものだった。せめて、調味料があればと思ったが、根本的な解決ではなく、今後は野宿をできるだけ避けるような行程表を再作成するべきだろう。


 さて、宿探しだ。レフが口にしたうまい食事というのはあくまでも副次的なものでしかない。まず一階が酒場であることが望ましい。もし、官憲が踏み込めば、必ず騒ぎが起こるはずだ。その騒動に紛れて、逃げおおせることができようが、そのためには店の構えも必要な条件となる。正面出入口が表通りに面しているが、三方を機甲兵が通れない裏通りがあることだ。機甲兵から降りたむき出しの兵士ならば、レフでも対応できる。


 レフの条件に合致した宿屋はいくつか見つかったものの、中心部に近い場所は労働者が頻繁に利用するためか、大部屋しかないために相部屋が多く、個室があるのはやや外れた場所だった。難点は人がやや少ないところだろうか。まだ、宵の口なので、酒場が賑わうのはもう少し後になろうが、これ以上の条件が別にあるとは思えなかったので、レフは「鉄の繋捍亭」という名の宿屋に泊まることにした。


 レフはそこで表通りと裏通りに面する部屋を二部屋借りた。実際に泊まるのは裏通りに面した方で、表通りの方は囮である。無駄な出費かも知れないが、金を惜しんで、捕まるという愚だけは避けたいのだ。金など帝国領を出るまですべて使い切ってもかまわなかった。稼ぐ手段はいくらでもあるからだ。


 拠点はとりあえず確保した。情報を集めるために外に出ようとしたが、リェータを置いていくのも憚られる。さて、どうしようとベッドの上に転がったのがまずかった。背中に固い地面ではない柔らかい感触がレフの睡魔を刺激したようだ。一瞬で意識は闇に落ち、気づいた時もまた闇の中にいた。どうやら真夜中まで寝てしまったらしい。


 もう一つのベッドの上ではリェータが着替えもしないまま、寝ていた。おそらく今日の夕食は抜きだったのだろう。悪いことをしたとの意識があったものの、再びレフはむさぼるように深い眠りを味わい、起きた時の爽快感はここ数年なかったくらいによかった。


 レフが起きるのを察したのかどうか、リェータも発条仕掛けのおもちゃのように跳ね起きるやいなや、空腹であることをしきりに訴えるので、階下の酒場で何か作って貰おうということになった。


 その前にまず顔を洗い、くたびれた服を着替え、文明人の装いを新たにしてから、一階に降りると、労働者とおぼしき男たちが数組食事を取っていた。どうやら昼間は食堂として開いているようだ。ここで食べてもよかったが、リェータが衆目の、特に男の目を引きつけるのは疑いようがなく、目立つくらいならば、食事の運搬くらい進んで引き受けるというものだ。


 適当に注文したら、とんでもない量の食事が出てきて、二階に運ぶのには苦労したが、食べ終わった後のリェータの満足そうな顔を見ていたら、何とかそれも報われた感じがした。


 食器を片付け、二人で幸せな満腹感に浸っていたが、日がな一日こうしているわけにもいかない。追われている自覚はいつ何時思い出してもいい。


 なので、レフは今日の予定について、リェータに切り出した。


「今日は……」


「一緒に行く」


「おれ、まだ何も言ってないんだけど? つか、留守番そんなに嫌か?」


「やだ」


 こうもはっきりと否定されてしまうと、レフとしてもそれ以上強くは言えなくなる。確かに信用できるかどうかわからない宿泊先にリェータ一人残しておくのも心配だ。だとすれば、一緒に連れて行くしかないだろう。


「わかった。じゃあ一緒に行こう」


「ん? どこ行く? 逃げると違う?」


「逃げる前にここで足を買う」


「足?」


「ああ、あれだ。要するに電導車を買うってことだ」


 電導車という言葉を聞いて、リェータは近過去に自らの身に起こった出来事が鮮明に蘇ったらしく、露骨に嫌そうな顔をした。


「あれ、背中痛い。よくない」


「恨み骨髄に徹してるな。だけどな、ヤンのあれはもうオンボロのポンコツだったからもうどうしようもなかったわけで、今度買おうと思ってるのは新車だよ。つまり新しいの」


「新しいの? レフ、お金あるの?」


「それが問題でよ……」


 電導車の相場など、レフは知らない。放浪していたときには国内線の貨物車に無賃乗車していたし、交通機関の発達した西都や東都で過ごす分にはむしろ電導車は置き場所がなくて、邪魔なだけだったので、必要としなかったのだ。


 現在手持ちは銀幣二千枚といったところ。全財産の半分をヤンに譲り、残ったのがこの金額である。金幣に交換すると二十枚になる。出せるとしたら、金幣十枚が限度だ。それ以上は旅に支障を来すことにもなりかねない。


 だが、ここで悩んでいても仕方がない。実際この目で見て、確かめなければいけないのだ。いざとなったら、中古という手もある。臨機応変に対応するしかない。


 レフはリェータを伴い、ジュアムの街へと繰り出した。地域全体が都市化しているだけあって、所々申し訳程度に緑があるが、ほかは行けども行けども人工物ばかりである。


 今のところ、レフにはそれが実にまぶしく見える。暗鬱森だの、野山や草原などくそ食らえである。


 ともすれば鼻歌すら出そうになったが、前方から機甲兵がやってきて、慌てて気を引き締めた。今まであまりにもうまくいきすぎている。それが逆に怖い。最後の最後でどんでん返しさせられるような気すら覚えるくらいだ。


 そうならないよう心の中で常に警戒心を抱くよう留意しつつ、レフは改めて周囲を見渡した。製造業者が軒を連ねているだけに、ジュアムの街全体が電導車の見本市のような様相を呈しており、どれを選べばいいのか、迷ってしまう。


「ローシャチ社、アリエーリ社、アスィオール社、カバーン社……おい、一体いくつあるんだよ?」


 適当に街をぶらついただけでも、目につく製造業者はざっと二十社ほど。前情報を全く持っていないレフはどれを選べば、外れが少ないか、皆目見当がつかない。


 それでも冷やかし程度に一軒の店を無作為に選んで、入ろうとした時、リェータがレフの裾を引っ張った。


「見て、レフ。あれ、おもしろい」


 リェータの指さす先にはガラス張りの店頭に鎮座する一台の電導二輪車があった。


「ああ、そういや、二輪車の方を買うって、おれ言ってたよな?」


 乗るのが難しいとのことだが、利点は二つある。一つは電導車より使用している部品が少ないために値段が安いだろうこと。もう一つは小回りがきくことである。当然習熟が必要となるが、機甲兵の速力に対抗するには機動力が必要となろう。


「じゃあ、あそこにすっか」


「え? レフ、あれ、買う? 転ぶよ」


「まあ、何とかなるさ」


 そう楽観しているわけではないが、習うより慣れろだ。何事も始めなければ、練達の道へは到達できないのだから。


 店内に入った途端、眼鏡を掛けた甲高い声の営業員がレフたちへとしなを作るように寄り添ってきた。


「いらっしゃいませ! 今日はどのようなご用でしょうか?」


 営業的微笑を張り続け、やたら声のでかい営業員の迫力に押されつつ、レフはどうにか来店の目的を告げた。


「ああ、えっと、電導二輪車がほしいんだけど」


「かしこまりました。そちらにおかけになって、少々お待ちください!」


 どうにも逆らえずに、レフとリェータは丸い机の傍にある椅子に腰掛けた。奥へと消えた営業員はさほど間を置かず、山のような小冊子を抱え、丸机の上にどんと置いた。あまりの重さに机が傾いだほどだが、危うい状態での均衡を保った。


 営業員はそれを気にするでもなく、レフと対面する椅子に座り、見ているのが恐ろしいほどの微笑を浮かべたまま、話しかけてきた。


「お待たせしました。それで、お客様、本日お求めの車種はもうおきまりですか?」


「いや、そういうのはまだ決めてなくて」


「では、性能とか、ご要望はございますか?」


「初心者にも乗りやすくて、悪路も平気なやつがいいけど、そういうのあります?」


 レフの控えめな、というよりは半ば恐怖しながらの質問に、営業員は我が意を得たりとばかりに眼鏡を光らせた。


「それならば、お客様にぴったりの商品がございます! どうぞこちらの方へ」


 営業員が促したのは、展示してあった電導二輪車である。近くで見ると、なぜか胸がときめくものがあった。機械的なものに惹かれるのは「男の子」全般の本能みたいなもので、抗いようがない。


 レフが興味を持ったことを見て取ったかのように、営業員は逃してなるものかと言わんばかりにまくし立てた。


「こちらはタルナーダと申しまして、二十一年製の新型となっております。この車輪が太いのがわかりますか? 他の二輪車と異なり、これが安定性を保つ仕組みとなっていますが、さらにこの二十一年製は機関部に自動水平化装置というものが組み込まれていまして、従来のものよりもずっと安定して走ることができます。初心者の方はもちろん、その後もずっと乗り続けられる逸品でございます」


 ずっと乗り続けられるのなら、あんたら商売あがったりだろうと思わないでもない。定期的に売れなければ、彼らの給料も出ないはずだが、そんなことは考えていても仕方がない。


 その後も営業員は説明を続け、気づけば契約書に署名させられていた。詐欺師がこうも簡単に契約させられたことに、レフはこの営業員に畏敬の念まで抱いた。つい師と呼びたくなるのを我慢するのにどれだけの労力が必要だったか。


「ご契約、ありがとうございます。お値段の方ですが、金幣一枚になっております。お支払いの方はいかがしましょう?」


「一括で払いたいんだけど、銀幣百枚でもいいかな?」


「もちろんでございます」


「手数料は?」


「それは当社負担となっておりますので、どうかお気になさらず」


 レフは百銀幣を取り出し、営業員へと渡すと、恭しく押し頂くよう彼は受け取った。


「確かに受け取りましてございます。それでは納車の方はいつにいたしましょう? できるだけ希望の日に沿うようにいたしますが?」


「え? 今日そのまま貰えるんじゃないの?」


 レフは今まで品物と代価は即時交換が常であった。それ故に金を払って、ものがないという事実は受け入れがたい。


 営業員はレフの言葉に困ったような顔を浮かべた。


「我が社では工場でできたものを検品してからお渡しするようになっておりまして、そうなるとどうしても最低三日はいただきませんと。こればかりは私ども以外の営業所でも同じかと思われますが」


 さりげなく他社に行かないよう釘を刺してくるところ、抜かりはないが、レフとしては当てが外れた感がある。ジュアムに三日もとどまる気は毛頭なく、電導二輪車を受け取ったら、その足で即座に出て行くつもりだったのだ。


 うなってもどうしようもないが、三日の潜伏をどうすべきか、考え始めた時、またしてもリェータがレフの裾を引っ張った。


「レフ、あれ」


 リェータが指したのはやはり展示の電導二輪車だ。今日二度目の導きにレフはあっと声を上げざるを得ない。


 営業員もリェータの言葉を察したのだろう、レフが口を開く前に自らの言葉をかぶせた。


「あれは展示品でございまして、売り物ではないのです。いや、もちろん整備は毎日していますので、すぐにでも乗れますが、何せ多くの方が触ったりしたものですから、ほとんど中古という形で、今は定価の半額程度の価値になってしまい、お客様にはふさわしくないと思うのですが?」


「いや、あれでいいです。値引きもしないでいいから、あれください」


「左様ですか。ならば、私どももお客様の度量に見合ったご奉仕をさせていただきましょう」


 営業員の迫力がさらに増し、眼鏡はまるで恒星のように光り輝いた。彼がレフのあがめる詐欺師の延長線上の人物などではなく、真の営業員であることがすぐに判明した。


「お客様はそちらのお嬢様と二人でお乗りになるのですよね? でしたら、側車をおつけいたしましょう。側車は在庫がございますから、裏の整備場ですぐに取りつけることができます。うちの作業員は優秀ですので、それほどお待たせすることはないと思います」


「あ、ありがとうござ……」


 レフが礼を言う暇すら与えず、営業員は裏から作業員を呼ぶと、すぐさま展示してあった電導二輪車を整備場へと運んでいった。


 確かに営業員の言葉通り、作業は程なくして完璧に終わったばかりか、さらに磨き上げられ、展示してあった時と比べ、表面は鏡面にように光を反射していた。


 しかも、これで終わりではなかった。燃料となる電晶石を多めにくれたばかりか、レフには安全帽とゴーグルに加え、革手袋にブーツ、リェータにも安全帽を提供してくれた。


 さらに自身も二輪車乗りだという整備員が簡単に操縦法を教えてくれ、教え方がよかったのか、短時間で一通りのことができるようになった。


 これで差額分を取り戻したとは思えないが、可能な限り値段にあった奉仕をする心がけが必要なのだという営業員の心だけは痛いほど伝わった。


 レフが座席に、リェータが側車に座って、いざ出発という時に営業員と作業員が総出で見送りにきた。彼らを代表して、営業員が深々と頭を下げる


「それではお気をつけて。何かございましたら、また当店をご利用ください。修理から恋愛相談まで受け付けておりますので」


 最後のは冗談なのだろうかと思ったが、どうにも営業員が真剣な顔をしているので、レフは表情の選択に困った。


 それでもどうにか笑顔らしきものを作ると、営業員に向かって頷いてみせた。

「是非、そうさせて貰いますよ。それから行く先々で電導二輪車を買うならこの店だって宣伝もしてきます」


 半ば本気だった。口の悪いレフですら避難すべき対象がなかったほど、この店には悪いところがなかったからだ。


 レフはゴーグルを掛けると、タルナーダを慣らすようにゆっくりと発進させた。町中では流れに任せて、走らせる。徐々に速度が上がり、風圧が顔に心地よくすらある。追われてさえいなければ、リェータのように歓声を上げていたことだろう。どうやらリェータは速く走るものが好きらしい。


 そのまま走っていると、やがて建物がまばらなり、反比例するように自然物が多くなってきた。ジュアム西南部へと近づいているのだ。


 レフは適当なところで停車し、地図を広げた。道は西と南に分かれているが、南に行くとグラン・ユグムから枝のように伸びたミタール連山にぶつかる。標高はさほど高くなく、斜度も緩やかだが、連山一体は良質の銀鉱でもあり、帝国直轄領として管理されているため、一般人は近づけない。どうしてもというのなら、受刑者になって鉱山労働者になるほかない。


 当然そのつもりはないが、ミタール連山の先が属国シルロスであるとはいえ、帝国領外というのは魅力だ。連山を越えるとしたら、西端にほど近いビエーシ峠が唯一の道となる。一般にも開放されていて、道も整備されているほか、国際線も隧道が傍を通っており、国境はそれなりに賑わっているという。


 西はかつての大国カストルムへと続いている。その昔、この国がどれほど強大だったのか、国土の広さだけでもわかろうというものだ。


 世界帝国の名を受け継いだヴァラールもカストルムをそのまま治めるというわけにはいかず、大きく三つに分割して、統治せざるを得ないほどだった。


 このジュアムから西に行くと、ヴァラールの行政区分では中央カストルム地方南部か、南カストルム地方北部へと出る。


ただし、カストルム方面へと進むと、いくらタルナーダの力を借りていても、横断には相応の時間がかかる。


 国境までの距離を考えるのなら南、追っ手を煙に巻くのなら西だ。どちらとも危険の割合は同じだとすれば、銀幣でも投げて、その裏表で決めてもいい。


 だが、ここはリェータに任せるべきとの内心の声がレフの中であった。初めて乗ったにもかかわらず、レフの意思通りに動くこの電導二輪車を見つけたばかりか、機転を利かせて、備品まで取りつけさせたリェータの鋭敏さに乗っかろうとしたのだ。

 レフは地図をリェータに見せ、訊ねた。


「なあ、リェータ、西と南、どっちに行きたい?」


「こっち」


 リェータが指さしたのは南、ミタール連山方面だ。


「即答だな。何でそう思うんだ?」


「だって、こっち、海近いよ」


 選定理由があまりにも単純だったので、レフはつい失笑しかけたが、一方ではこういう作為のなさが策士の計画を狂わせることも知っていたので、リェータの選択に全面同意して、タルナーダを南に向けて走らせた。


 そこが肉食獣の顎門であることに気づかぬまま。

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