異世界転生したけど元の世界に帰りたい俺は速攻で魔王攻略する

あとがき

　はい。というわけで「異世界転生したけど元の世界に帰りたい俺は速攻で魔王攻略する」も、エタることなく無事に完結しました。ここまでお読み頂いてありがとうございます。ちなみに二作目です。

　気付いてる人は気付いてると思いますが、この小説は結構メタってます。劇中に登場するキヨスミ君や、タナカ君、トウドウ君といった勇者達や魔王アルジュナは、それぞれが「異世界転生物」の主人公であり、彼らを使い物語を造って楽しんでいるラスボスであるところの神様は、書き手である私や読み手である貴方です。神様、大分性格ヤバめな感じですが、もし物語のキャラクター達が本当に生きているとするなら、彼らから見た私たちは、実際こんな感じだと思います。もちろん自分の生み出したキャラに向かって悪意なんてないわけですよ。ただ、そうした方が面白くなるから。エンターテイメントですからね。登場人物が逆境に立たされることもあれば、時には死ぬ事もあります。

　何が言いたいかと言うと、もし登場人物を死なせる展開や、不幸になる展開を書くのであれば、それに見合うだけの理由だったり、読者へ向けての感動だったりを提供しないと行けないと思う訳です。それでですね、最近流行りの異世界転生ですよ。いや、ぶっちゃけどれも面白いです。さすがプロです。アマに片足突っ込んですらいない私とは比べるまでもないです。でもですね。楽しいだけなんですよ。私は感動したいんです。心を動かしてほしい。現実で真似したくなるような生き様を見せてほしい。そういう物語は非常に少ない。むしろあれば教えてほしいです。ないってことは、流行らないから。そんなもの、誰も求めていないんでしょうね。でも、私は読みたい。ないなら自分で書く。そういうことです。

　後はまぁ、設定とかは好みの問題です。楽しむだけならただのチートで良いんですけど、やっぱり小説の主人公って自分の分身じゃないですか。私、ソシャゲのガチャとかもあんまり好きじゃなくてですね。SSR出ましたとかいって、最初から強くても何にも面白さを感じない。育てて強くしたい派です。放置ゲーも好きじゃない。頑張るのが好きだし、一生懸命働くのも好きです。それと、ファンタジーだから何でもアリっちゃアリですけど、理系なのでやっぱり気になります。魔法とかも、それなりに納得できるルールがないと気持ち悪い。よく、巨大な魔法と魔法をぶつけあうみたいな演出あるじゃないですか。あれのエネルギーどっから持ってきてんねん、とか思ってます。だから、本作では単純に魔法を使ったら体重が減っていきます。ヒロインがどんどん痩せていきます。神のチートだけは理由とかなしに何でもアリです。

　ハーレムとかも、ねぇ？誰かの作品を読む分には気になりませんが、自分で書くとなるともう……。大体、常識的に考えて女性がそんなに戦える訳がないじゃないですか。冒険者なんてやる訳ねぇじゃん、ってなものです。そんな茨の道を選択せざるを得ない女性が美人な訳ないじゃん。ゴリラに決まってるじゃん。

　創作ですからね。リアルを求めても仕方ないというか、それで食べて行こうと考える場合には、例え気持ち悪いと思っていても、万人の凡夫達の欲望に答えるように書かないといけない訳ですから、凄く大変だと思います。でも、作家さん達も、たまには自分が読みたい小説を書いてみても良いんじゃないかと思う訳です。多分売れないですけど。まぁ、私みたいな若輩者が何ナマイキ言ってんだって話ですが。

　さて、ダラダラ書きすぎるのもアレなんで、これで終わりにします。私、とらドラが大好きでして、次はラブコメ書いてみたいなと思ってます。それではまた。

　Thank you for your reading！