答えを探し求め、彷徨う青年は運命と出会う

色々なものを失った主人公は世界を彷徨う孤独な旅を続けています。
その心はひび割れた大地のようにからからに乾ききったものでした。
そんな主人公が旅の途中で出会った少女は彼の心に何をもたらすのでしょうか?
そんなほのぼのとした序盤から、孤独な青年と純粋な少女が旅を続ける…のかと思いきや、読者の心を掴んで離さない急展開が待っています。
その描写が表現や文体がとてもきれいで情景が分かりやすいものでした。

また、この作品の主人公は色々なものを失いながらも憎い相手に憎悪の心の赴くまま殺したりしないのです。
若いのに人格者というべき主人公を待つ未来が明るいものでありますように。

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