「『いま』ならでは」など生ぬるい。
『鮮烈』『繊細』それだけでもない。
此処に個々に確とあるのは『コロナ禍』という『いま』に晒されたそれぞれの生。
色褪せた風景
ささくれるココロ
それでも『いま』に息吹くヒト
希望の明日も
絶望の破滅も
どちらも僕らは見失い
さりとて今日は今日として
壊れた『いま』にまだ住まう
散りばめられたココロのカケラ
切り取り集めた景色の数々
一つ一つに『いま』映しつつ
重ね重ねて意味を成す
綾成す意味と素朴なオモイ
綴り編み上げ十重二十重
ヒトの間に間に
漂う『いま』とは。
◇コロナなんて関係ないと信じたかった僕らの物語◇
信じなくても
『いま』そこにある