第10話 ハンモック
御節介もほどほどに。
―猫様は僕のことを下僕と呼んでいると思う。
ある日のことです。
猫様には快適な日々を送っていただきたいと思っている僕は、母に頼んで猫様のお気に入りのハンモックを洗ってもらいました。
さて。
猫様の様子が変です。
視線が突き刺さるように痛いのです。
僕は母ににゃいんで尋ねました。
『ママ、猫様からの視線が痛い。』
ぴこん
『ハンモック、そろそろ乾いてない?』
僕は慌てて外に飛び出し、竿から青いハンモックをひったくって猫様の待つゲージの前まで走りました。
慌てるあまり、なかなかフックが格子に引っかからず、イライラしましたが、なんとか取り付けました。
猫様はバタンッと目にも止まらぬ速さでハンモックに飛び乗り、そこから安心して座り込んだ僕を見下ろしていらっしゃいました。
後書き
結局、母が洗い替えのハンモックを作りました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます