第2話 ふみふみには抗えない

 ふみふみは最高です。


 ―猫様は僕のことを下僕と呼んでいると思う。



 とある休日のこと。


 僕は自室でのんびりしておりました。


 かたり、と戸が開き、黒くて美しくて可愛らしくて…コホンッ


 猫様が忍足で入ってきました。


 僕の姿を見つけると「みゃぁ」と一声。そして僕の周辺で徐にふみふみを始めました。


 僕は猫様のご機嫌を適当に取りながら、ちび毛布を献上しました。


 猫様はするりと毛布の中に入り、眠ってしまいました。


 僕は隣で暫し横になりました。



 …諸用があって僕は一瞬席を立ちました。


 戻ってきたら猫様が僕の元いたところで丸くなっていらっしゃいました。


 僕は思わず猫様のことをなでなでしました。


 猫様は嬉しそうに僕の手に頭をすりすりしてくださいました。


 愛おしゅう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る