猫様へ 「心からあなたを愛しております。」 下僕より
鴇羽ほたる
第1話 ひなたぼっこ
―猫様は僕のことを下僕と呼んでいると思う。
猫様が窓辺で日向ぼっこをしていらっしゃる。
猫様はとっても綺麗な黒猫だ。目は宝石のように美しく、フォルムは堪らないほど可愛らしい。
そんな猫様が窓辺で日向ぼっこをしていらっしゃる。しげしげと窓の外を眺めていらっしゃる。
…思わず声をかけた。
「猫様〜、それ以上焼けて如何なされようと…。」
だって黒いんだもの。
そんな僕に猫様は鬱陶しいわね、と尻尾をぺちぺちと叩いてお答えになる。
つい、構い倒したくなった僕は丁寧に整えられた毛並みをわしゃわしゃと撫でてしまいました。
…僕の皮膚に新しく、赤い痕が二つできました。
本人が嫌がることはしないようにしましょうの本当の意味をよく理解した僕でした。
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