BL展開なんてありえない!

歩く屍

第1話 知らない君と

 今日学校帰りの時間に俺、天里相馬あまさとそうまの好きなドーナツが売っている専門店へ寄ろうと思っていた矢先、急に雨が降り出した。


 天気予報は見てきたつもりだが、俺の心も天気も雨模様になってしまった。


 強弱のある激しい雨に打たれながらも、どこかで雨宿りできないか場所を探す。


 すると、バス停のようなところを見つけ、そこは雨天の時ようにとつくられてある、雨宿りできる場所があった。


 この雨の中良く見つけられたもんだと、自分に『ナイス!』とほめたたえながらその場所へとダッシュする。


 ついた時には、髪や服は当然ながらびしょびしょだった。


 髪に関しては、長くなっていたせいか濡れたせいで前髪が目について鬱陶しいので、前髪をあげる。


 疲れたからか、目を閉じて呼吸を整える。


 すると、水の跳ねる足音が聞こえるので、足音の聞こえる方向を見ると、そこには俺と同じように雨宿りを探す一人の背の低い男子が見える。


 この時、俺はまだ知らないだろう……その男子と禁断の関係になることを……。

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