9 end & next
「で、どこ行くの?」
「ホテル出てから、か。ちょっと待ってくれ」
「いつまでへこんでるのよ」
「いや、なんか、ちょっと心が浮わついててな。締めてる」
殺気は感じない。ただ、力なくナイフを持って、ぼうっとしているように見える。
「よし、行こう」
「あなたに、ついていけばいいの?」
「行きたいところがあれば、行けよ。同じところだろうけどな」
行きたいところなんて、ない。
端末の時計を見る。
「そっか」
指令を出した相手。いつも、指示を出して街を守らせようとする人間。
「このひと、殺さないと」
「そういうことだ」
「でも、場所がわかんないよ」
「それも目処がついている。端末見てみろ」
何か、届いている。
「位置情報」
「そうだ。どうやら、こいつも死にたいらしい」
night revolver vs black knife 春嵐 @aiot3110
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