努力しても理不尽に絶望して、才能を引き出され希望へ……

とてもいい。語彙力がなく申し訳ないのですが、この一言に尽きます。
主人公の絶望からの立ち直りを一章丸々使ってくれているので、感情の変化がとても分かりやすく、感情移入しやすいです。
また周りの友達、関わる人も主人公の才能を引き出してくれる素晴らしい存在。
私が特にいいなと思ったのは周りの人間すべて主人公を受け入れるのではなく、部員たちの非難の声、とても人間らしくていいなと思いました。
絵画に関しては知識はないのですが、登場人物がどういう絵を描いているのか、どういう感性を持っているのか、知識がなくても想像できるほどわかりやすく描かれています。
この先主人公はどうなるのか、周りの人たちとの関わり方はどうなっていくのか。
今一番先が気になる物語です。
切ないけど、どこか希望をもって、主人公を応援できる。そんな小説を読みたい方はぜひ一読してみてはいかがでしょう。
本当におすすめです。