エピローグ─運命の君と、同じ月の下で─

僕たちは偶然に偶然を重ねて

あの日 巡り合ったんだね


何度も重ねた偶然を『運命』なんて

君は さらりと呟いた


あの頃の僕は 自分の事が嫌いで

すべてにおいて 自信がなくて

『偶然は偶然に過ぎない』と

心の中で 君の言葉を打ち消していた


気が付けば いつの間にか

誰よりも大切な人になっていた

少し強引でわがままな君


僕だけに見せてくれた

寂しがり屋で 甘えん坊な

愛しい君の素顔


どんな時もまっすぐに

僕を見つめて好きだと言ってくれた

誰よりも大切な愛する君を

僕は何度も突き放して 傷付けて

悲しい思いをさせてしまった


だから今度こそ

この奇跡のような偶然を

僕の運命に変えて見せるよ


もう二度と離さない

絶対に幸せにする

守れない約束はしない


この先も ずっと君だけを

愛する事を誓います


待っててくれて ありがとう

最初で最後の恋をありがとう


これからはずっと二人で

同じ月を眺めよう

手を繋いで 指を絡めて




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Hazy moon night 櫻井 音衣 @naynay

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ