第2話 一般的なステータスに、商人

  初めて演説を聞いたらしい日から、成長するのは以上に早かった。

まず、生まれてから15年たつと最高神より上の存在である、光の概念という存在からスキルみたいなものがもらえて、そこで初めて自分のステータスがわかるのだ。

 僕の父や母など、実力で上がってきたものは何か特筆すべきステータスが必ずあり、その息子たちもしかりである。

 

 (僕にも何か特筆すべきものがあるのかなー?例えば、力が異常なほど強かったり、素早さが風のように速かったり。。。何があるのかなーー??)

 子供ながらにワクワクしていた僕は、光の概念をあがめる場所である、神殿へ向かった。

 

 「これより、ツベル・ブルクリン様のステータス付与、ともに、賜りものの付与を行う。なおステータス付与は、個人の情報であるため、公開表示は控えさせていただくものとする。それでは、行いまする。

  光の概念よ!!このものに民を導くための才能を与えたまえ!!!」

 

 そういって、白髪老人で声の凄く渋い神殿管理者のおじいさんは、光の概念であろう銅像に叫んだ。すると、まるでこの世の中、天界、人間世界、あるいはもっと別の世界の光を全て集めたような光が、僕の周りを包んだ。そうすると、女の人のきれいな声で、語りかけてきた。


 (・・・ツベルよ。あなたにこれを授けましょう。あなたには想像も絶するようなできことが起こるでしょう。ですが、諦めずに進み続けてください。そうすれば、また・・・)


 そうして僕の、光の概念との初めての出会いが終わった。





 家に帰りステータスはどうなったと父の聞かれ、素直にステータスをみせた。 

 (ステータスオープン) どうやら念じるだけで出るようだ。


 力       300

 硬さ      140

 素早さ     260

 運のよさ    800

 

 スキル   商人

 

 交渉力     600

 鑑定力     500

 見極め     350

 記憶の蓄積量  ???


 エクストラスキル 

 

 料理

 デザイン

 演技

 幻術

 秘術

 神術

 神の見定め

 神罰

 乗り物開放

 

 と、言った感じのスキルだった。


 「なんというか・・ 平凡だな・・・」

  

 父は何もオブラートに包まずに言葉を発していた。

 

へ、平凡なのか。。。

 

 「ただ、記憶の蓄積量が分からないというのが不思議だな。。

  普通数字として出るものなんだが。。」


 父は自分のステータス画面と見比べて話していた。


 「これから出るものなのかな?」


 僕は不思議に思うと


 「いや、蓄積量は数字として出て、年齢が上がるとともに上がっていくものなんだ。」


 父は自分のステータス画面と見比べて話していた。


 「え。。じゃあ普通じゃないってことなの・・」


 僕は不安に思ったが、普通じゃないってことは凄くうれしいことだった。ただ、記憶の量が分からないというのが不安だったんだ。


 「まあ、なんにせよスキルが商人なんだ。これから商人の神がいるところの行くからツベルも準備しなさい。」


 「わかった。準備してくる。」

 

 (少し落ち込んだが、悲観することはないこれからあげていけばいい。)そうやって、半ば無理やり言い聞かせたような感情をしまい、商人の神がやっている店に家族全員で行くことになった。

 

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商人から神様へ!?!? しがない神様のゆるゆる生活 B細胞 @bsaibou555

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