【SS】妹「あのね、処女捨てたいって言う友達がいるの」 俺「なるほど」

第1話「紹介」

妹友「私らJKじゃん？」

妹「そうだね」

妹友「私さー、JKになったら勝手にこう、青春的な何かが転がりこんで来るのかななんて思ってたんだけどさ」

妹友「なーんにもないね。現実ってこんなもんなのかな」

妹「どういうことしたいの？」

妹友「そりゃあ恋でしょ。ってか男遊び」

妹友「このままじゃあエッチも出来ないまま終わっちゃうわよ華の学生生活。あー、ホント処女捨てたい」

妹「うわ、大胆」

妹友「アンタはそういうの無いの？　実はもう卒業してたり？」

妹「私はあんまり……」

妹友「そっか。あーあ、どっかに転がってないかしらいい男は」

妹「あ、それならちょっと心当たりあるかも」

妹友「え、ホントに？」

★

妹友「……で、何処にいるのよその推しの色男は？」

妹「こっちこっち。もうすぐ着くよ」

妹友「せめて何処に向かってるかくらい教えてよ」

妹「ごめんね、でももうすぐだから」

妹友「もう……。はぁ……夕方とは言えやっぱり暑い……」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

俺「お嬢さん、暑そうだね」ﾇｯ

妹友「え……？　あ、はぁ……そうですね」ﾋﾞｸｯ

俺「良いものを持っているよ。これ、チューペット。食べるかい？」ﾎﾟｷｯ

妹友「えっ、嫌……」

俺「残念。美味しいのに」ﾁｭｰ

妹友「……ね、ねぇ！　助けて妹！　なんか変なのに絡まれてるの！」

妹「何、変なのって……あっ、お兄ちゃん」

俺「おかえり妹。この子はお友達かな？」ﾁｭｰ

妹友「えっ……」

★

妹「うん、紹介するね。この子は妹友ちゃん。1年の時から同じクラスでね、1番仲がいいの」

俺「そうか。お礼を言っておこうかな。いつも妹に付き合ってくれていてありがとう」

妹友「あ、いえ……え？　お兄さん？」

妹友（変質者じゃないの？　浴衣着てるし、草履履いてるし……）

妹「今日はね、お兄ちゃんに会わせたいなって思って家まで連れてきたの」

俺「ふむ。それはまたどうして」

妹友「え、待って。もしかして、アンタの言ってた男って……」

妹「あのね、妹友ちゃんが処女捨てたいんだって」ﾋｿｯ

俺「それは興味深いね」ﾁｭｰ

妹友「やっぱりかあああぁぁぁっ！！！」

★

妹友「ちょっと妹！　アンタ何考えてるのよ！　さっきのアレお兄さんの事言ってたの！？」

妹「うん、ピッタリでしょ？」

妹友「ドコが！？　私そこまで和の人間じゃないし！　浴衣よりワンピース着たいの！」

俺「青春への憧れ？　それとも焦り？　はたまた失恋のショックだったりするのかな？」

俺「そういう大人の行為に興味を持つ年頃であるとは思うけどね、処女というのは恥ずかしいことじゃないよ。焦って捨てるものじゃあないと思うけどね。初めに言っておくよ」ﾁｭｰ

妹友（あれ？　ちょっといい男なの……？）

妹「お兄ちゃんお願い。妹友ちゃんの相手してあげて」

俺「そりゃあ俺は構わないけどねぇ」

妹「……妹友ちゃんも一緒に頭下げてよ。私にだけこんなことさせないで」ｸﾞｲｯ

妹友「え、ええっ？　で、でもぉ……」ｸﾞｸﾞｯ

俺「まあ、立ち話もなんだしとりあえずウチに上がりなよ。色々準備もあるだろうしさ」ﾃｸﾃｸ

★

ｶﾞﾗﾗｯ

妹「ただいま」

俺「汚い家だけどね。さ、遠慮する必要はないよ。上がって」

妹友「お、お邪魔しますぅ……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

妹友（わ、私お兄さんにヤラれちゃうの……？　確かに処女は捨てたいって言ったけど……なんかもっとこう……）

風鈴「」ﾁﾘｰﾝ

妹友（綺麗な音……。家主の心を表してるのかな）

俺「ああ、汗をかいてしまった。妹、風呂の支度を。それから漬けておいたキュウリがあったろう？　お出しして」

妹「うん、それじゃあ後はごゆっくり……」ｽｽｽｯ

ﾊﾟﾀﾝｯ

妹友「えっ、ごゆっくりって……」

俺「妹友ちゃぁんッ……！」ﾀﾞｷｯ

抱擁「」ｷﾞｭｳｩｯ

妹友「ちょっ、い、いきなり何……むぐっ！？」ﾌﾞﾁｭｯ

俺「フーッ……フーッ……！」ﾑﾁｭｰ

★

妹友（キ、キスされてる……！？　私のファーストキス……っ！　やだっ……！）ｸﾞｸﾞｯ

両手「」ｶﾞｯｼｨｯ

妹友（ダメ……っ！　凄い力……！　お兄さんから逃げられない！）

俺「フーッ……フーッ……！」ｽｯ

舌「」ﾚﾛｯ

妹友（ひぃっ！？）ﾋﾞｸｯ

舌「」ﾚﾛﾚﾛ

妹友（嫌ぁ！　キモい！　キモいぃ……！）

包丁「」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

妹友（キュウリを切り分けているであろう包丁が奏でるこの規則的で小気味良いリズムだけが今の私を支えてくれている……っ！）

風鈴「」ﾁﾘｰﾝ

★

俺「ぷはぁっ……」ﾁｭﾎﾟﾝｯ

妹友「はぁ……はぁ……」ｸﾀｯ

俺「すまないねぇ。若い娘の唇は思ったより美味しくてねぇ。ついがっついちゃったよ」ｼﾞｭﾙﾘ

妹友「さ、最低……。初めてだったのに、あんな野獣さながらのキスを……」

俺「しかしねぇ、これからする本番は今の比じゃあないよ？　耐えられるかな？」

妹友「や、やだっ……私、やっぱり帰る……！」

ｽｽｽｯ

妹「お待たせしました。当家自慢のキュウリのぬか漬けです」ｺﾄｯ

俺「気が利くねぇ。いいお嫁さんになるよ妹は」

妹友「これをつまみながらインターバルといこうじゃない」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

★

俺「……さて、それじゃあ、始めようか？」ｼｭﾙｯ

浴衣「」ﾊﾟｻｯ

ｷﾞﾝｯｷﾞﾝｯ

妹友「ひ、ひぃっ！？」

妹友（なっ、何あれ！？　あんなに大きいの！？　というか、裸に羽織ってただけって……変態じゃない！　あれで外を出歩いていただなんて！）　

妹「お兄ちゃんって自由に生きたい人なの。だから下着はなるべくつけたくないって前に言ってたよ」

俺「この場で俺だけ裸なのは不公平じゃないかい？　君も脱ぎ脱ぎしよう」ｽｯ

妹友「あっ……」ﾋﾞｸｯ

妹友（ここで脱いだら、きっともう後戻りはできなくなる……。本当にいいの私……？　青春って、こういうことなの……？）

ｽﾙｽﾙ……ﾊﾟｻｯ

妹「わっ」

俺「まずはお前だよ、妹」