初日

お?教師が来た。思ったより太っていておじいちゃんって感じの先生だ。

出席番号1番の奴の号令に合わせて礼をし、席に着く。するとその教師が、

「ふぁい、とゆうことでね、今日から高校生ってことなんだけど……」

ふぁってなんだ……よく分からない口調の先生が来たな。まぁいいや、優しそうだし、それよりも問題は友達作りだからなぁ、今日は入学式だけだから短いけど、誰か他の人と話せるかなぁ……?



「きりーつ、きおーつけ、れぇい。」

「ありがとうございましたぁ。」

終わった……。気がついたら終わってた。体育館に行って座って話聞いて、帰ってきて、椅子に座ったら誰かと話すタイミングすらなかった……どうなってるんだ。

まぁいいや、とりあえずほかのクラスにいる同じ中学のやつと帰ろう。

えーと、あいつのクラスは確か……あっ、

「うちのクラスまで来てたのかすまん。なんか遅いんだよウチの終礼。」

「もっと早く終わらせろよ。」

「いや、俺がやってるわけじゃないから無理だろ……で?高橋は?」

「まだよ、あいつんとこも遅いかもな。」

「まじか、そーいやあいつのとこの担任の教科国語らしいからなー」

「ま?」

こんな感じで俺のクラスまで来ていたのは同じ中学の宮野。クラスは全然違うが、中学は同じ部活に入っていたから、仲はいい。ちなみに男だ。

「そんなこと言ってたら終わったっぽいぞ?」

「お?ほんとだ。」

「おーい高橋ぃー」

「すまんすまん。うちの担任が終礼長くてさぁ……」

「はいはい……」

「てかまじ俺ぼっちなんだけど……笑」

「いや、俺も」

「いや、お前ら知ってるやついるだろ!俺なんか一人もいないんだぞ?孤独だわ」

「「ご愁傷様ですwww」」

「笑ってんじゃねぇぞ!」

こんな感じで、会話に入ってきた宮野とはまた違うクラスのこいつは高橋。大体は宮野と一緒で、同じ中学、同じ部活だったやつだ……。あと顔がいい

「とりあえず帰ろうぜ。」

「おーけ」

「うい」

と、こんな感じで、一日が終わる……






え?ほんとにもう終わり?クラスのやつと一言くらい……え?無理?

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とある日記 古地 真矢 @ryoshin

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