とある日記

古地 真矢

プロローグ

朝、学校に着くと教室は見知らぬ顔ばかりだった。それもそうだ、今日は入学式、そして僕は高校1年生。周りが見知らぬ顔ばかりなのは当たり前だ。

しかし、ほんとに知ってる顔が居ないなぁ。知ってる人といえば、中学の時から嫌いだった女子のみ。

はぁ、こんなのでやっていけるのか?

心配になりながらも、僕は自分の席へと向かい、まずは自身の周囲の席の人のチェック。

前と後ろは男子、左右は女子か…とりあえず前後の男子と仲良くならないとなぁ。自分自身ではこのクラスで生き残る(ぼっちにならない)ためにはまず友達作りが大事だとはわかっている。だが、僕はコミュ障ほどではないが声をかけることは苦手だ。特に初日の朝からなんて何を話せば良いのか分からない。だから僕は無言を貫き、朝のホームルームが始まるのを待った。

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