理想のJKを作ってみた
内山 外海
プロローグ
2038年東京
世の中は機械や情報に満たされ、国内のありとあらゆる物事も既にこれ以上の余地を残さないほどに発展していた。10年前のキメラウイルス拡大による人口減少に終わりを告げたのも去年のことだった。
10年前、某国において人や動物を媒介とする新型ウイルスの感染が爆発的に拡大し、東京に押し寄せたのもすぐのことだった。国内での感染者数は約1億人、死者は約500万にもおよんだ。実に世界人口の20%を死に至らせた過去に類を見ない強力なウイルスであった。このウイルスは感染後人格が多重になることから、キメラウイルスと呼ばれるようになった。感染拡大から数年にわたり対処法は確立されていなかったが、一昨年ついにワクチンが開発され、昨年には死者を一人も出さないまでに普及していった。
ちょうど同じ頃、人口減少による国家崩壊を危惧した日本政府は新たな実験を始めていた。その名も「新種人体製造実験」である。自分の設定した年齢や性別、特徴を持つ新人類を開発するこの実験は順調に進み、今の日本では製造用の装置が市販される程に一般的になっていた。
理想のJKを作ってみた 内山 外海 @okappi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。理想のJKを作ってみたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます