第4話 危機

「…さて!役割分担しようか!」


役割分担しないとね!


「じゃあまず、料理の手伝いをしてほしいんだけど…誰かいける?」


「やるのだー!」


「ほんと!?ありがと!でももう1人いてくれれば嬉しいんだけど…」


「じゃあ私がやるよー」


「ありがとー!じゃあ料理はこの2人ね?あとで解説するよ!次は掃除だね!これも2人くらい必要だけど」


「じゃあアタシたちがソウジする」


「ありがと!じゃあ最後に…そうだね…みんなのベッドのシーツを変えたりする仕事と毎日の花の水やりをどっちかにやってもらいたいな?」


「なら私がベッドのシーツを変える仕事をやります!」


「じゃあ僕は花の水やりか…」


「そうなるね?じゃあ私は全部サポートする感じでやるからさ?みんなでがんばっていこうか!よろしくね!」


さて、仕事振り分けも終わってるし今日の仕事関連のまとめも終わったから…何しようか。とりあえず教えられるものからどんどん教えていこうか!


「さ、メキシコオオカミさん?説明するからついてきて?」


「わかった」


「あ、みんなはそこに置いてあるお菓子とか食べて自由にしてて?」


さて、みんな来るとは思わなかったから少ないけど…大丈夫だよね!



「さ?説明するけどやり方は簡単!そこに置いてあるジョウロを取って、そこの水道から水を出してジョウロに水を溜めたら花に水を上げていけばいいよ!」


「うん、わかった」


実際種から育てたからまだ枯れないはず!


「…こんな感じ?」


「そうそう!それを全部の花壇にやってそのジョウロをさっきあった場所に片付けて終わり!水やりは一日一回でいいからね?」


「わかったよ」


一個一個丁寧にやってくれる。そう言うところ、いいね!



ちゃんとやってくれたからすぐに終わった!じゃあ次はシーツかな?


「さ、次はレッサーパンダさん!来て?」


「はい!」


レッサーパンダさんって忠順だから…正直あれなんだよなぁ…


「さ、シーツ替えはみんなの睡眠に関することだからしっかりしてほしいな?」


「ちゃんとやりますよ!」


「よし!じゃあまずこのリネン室に来たらここにある新しいシーツを取って寝室に向かうよ?あ、このカゴごと持っていっていいよ?」


「これを…持ったら寝室ですね?寝室ってどこでしたっけ…」


「こっちだよ!」


「ごめんなさい!覚えられなくて!」


「いいよ!来たばっかりだしね?イエイヌちゃんとイッカクちゃんも昨日来たばっかりだからまだ覚えきれてはないけどね?」


「あ、そうなんですか!」


「ていうか昨日募集し始めたんだけどなぁ…まさかこんなに早く来るとは思わなかった…」


「私は楽しみでしたよ?」


「それは嬉しい!さ、寝室に向かおうね!」


「はい!」



「さて!ここでの仕事を説明するよ?」


「お願いしますね!」


「まずは敷いてあるシーツを取って?そこら辺の地面に置いておけばいいよ?」


「全部ですか?」


「これからだよ?今日は3人しか寝てないから3人分のシーツを取り替えるよ?取ったら…こうやって広げて…!シワなく乗せる!これだけ!」


「…難しいんですか?」


「これが簡単そうに見えて難しいんだよね?目立つシワを無くしてね?」


「はい!こんな感じですか?」


「おぉ…!そうそう!そんな感じ!綺麗でつい感心したよ!」


「ほんとですか!?私、役に立ちました!?」


「うん!役に立ってるよ!」


「やった…!ありがとうございます!」


…そっか。自己紹介の時にも言ってたけど誰かの役に立ちたいんだった!


「ふふっ!でもまだ仕事は残ってるからね?最後の仕事はこの使用済みのシーツをこのカゴに入れて、洗面所に持っていって終わり!」


「洗面所ってどこでしたっけ…?」


「…案内するよ!こっちこっち!」


最初の頃は本当に仕方がないよ!



「えっとね?ここに置いておけばイッカクちゃんがなんとかしてくれるよ?」


「わかりました!ありがとうございました!これからも頑張りますね!」


「うん!よろしくね!」


レッサーパンダさんは頑張ることが好きなのかな?



掃除の解説…!


「さて、次にフウチョウさんたちだね?そうそう、掃除についてだけど掃除はたまにやる感じ!…一週間に2回くらい!この家を毎日掃除するとなるなら大変になるからね!」


「ナニをすればいいの?」


「この掃除機を使って廊下とか部屋にあるゴミを吸い取っていくの!試しにこの部屋だけでもやってみようか!」


「ゴミがスいトれないの」


「そりゃあね。スイッチ入れてないもの」


一応コードレスのを買ったけどね!


「ここを押せば…」ウィ-ン


「うわっ」


「ほら、これで吸い取れるようになったよ?」


「…ホントだね。ホコリがどんどんナクなっていく」


「とりあえずさっき言った通り今日はこの部屋だけにしようか!」



ざっくり説明し終わって…


ピンポ-ン


「おっ、誰かな?はーい、どなたでしょうか?」


「ここにフレンズが集まっていると言うことでいろいろ聞きたいんですけど…よろしいでしょうか?あ、単なるインタビューなので大丈夫です」


「テレビ局の人かな…?あ、ちょっと待っててくださいねー?」


誰だろうね…?


「はーい」


「あの、ここにフレンズが集まっているとのことを聞いてインタビューしにきました!」


「テレビですか?」


「はい、そうです」


…あれ?テレビ局ならカメラとか色々来るはずだけど…


「…の割にはカメラとか無さそうですけど?」


「音声データのみで、という命令が出たので…本当はもっとこのことを世界に発信したいんですけどね」


「あー…そうなんですか…」


「インタビュー…いいですか?できれば上がらせてもらいたいんですけど…」


「あ、どうぞー」


「あ、ありがとうございますー」


…いやまって…ミライさんから言葉があった気がするんだけど…まあいいや!


「誰なのだ?」


「あ、すみません…」


「ちょっと待っててくださいね…?お茶を用意するので…」


「あ、すみません…」


「いえいえー、お客なのでー」


一応、ね?


「…うーん…こんなもんかな…?」


…できた!


「すみませーん、出来上がりまし…」


「手を上げろ」


…!そういうことか!今理解した!こいつら密猟者だ!

その密猟者は堂々と銃を構えてる。おお、怖い怖い。でも1人で来てくれてよかったよ!


「…密猟者ですか?」


「そうだが?」


「…いいものをあげますから…」


「ほう、なんだ、見せてみろ」


私はそれを取り出す…


「…フレンズに手を出さないでください…」


「…木刀?それが俺にとって何かいいものなのか?」


「はい…」


その瞬間、私はそれをして密猟者の首元に向ける。そして刀身を密猟者の首に当てる。


「…運が悪いと地獄への片道切符になるかも、ですねぇ…!?」


「…貴様…!?」


「フレンズに手ぇ出したら…わかってますよねぇ!?」


私が唇をペロッと舐めて哀れな目を向けると怯え始める。どれだけ気が弱いんだよ。これでよく密猟者やっていけたな。


「ひっ…ひぃぃぃぃぃぃ!」


密猟者は怯えて逃げ帰っていく。…密猟者でしょ?密猟できてないし。それただの脅しだし。


「…はぁ」


「…な…なんなのだ…?」


「…みんなに警告しておくよ。今の…怖かったでしょ…?ああいうのに絡まれたことがあるフレンズさんは…いる?」


「「「「「「「「…」」」」」」」」


みんなないか…


「じゃあ今の恐ろしさについて教えよう…。今のは密猟者って言ってね…君たちフレンズさんを捕まえてお金にする悪い人たちなんだ…」


「お金って…あのアカリが私たちの服を買ったりしたときに出してたやつだな?」


「そう…そしてこのフレンズ保護団体は…その何も動かない政府に抗議するため、フレンズさんを密猟者から守るために作られた団体でもある…このシェアハウスだってみんなを守るために作ったんだ…」


「あのヒトが持っていたあの黒いものってなんですか…?」


「…あれの総称は銃。細かく言うなら拳銃。一回当たれば致命傷くらいになる傷を負わせられるとても危険なものなんだ…本当、みんなに撃たなくてよかった…」


「じゃあその今アカリさんが持っているものは…」


「これ…?これは日本刀って言ってね…これもかなり危険なものでもあるんだけど…これはみんなを守るためにあるもの。安心して」


まあこの日本刀にこの前サンドスターが降ってからはなんだか変な力を感じるけど…


「…じゃあ…」


「まとめて言うと…ああいう人には本当に気をつけて。場合によれば死んじゃうかもしれない。私も細心の注意を払うから…」


「はい…」


みんな怯えちゃってるよ…やってくれたな…

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