第7話 エピローグ
「ありがとう、
病室を出て、エレベーターに向かう廊下で、拓海くんが私に話しかけてきた。
「いいえ、本当にごめんなさい。貴方を騙すことになって……」
「もういいんだ。
私は立ち止まって彼を振り返った。そして彼を見つめた。
「……ねぇ、拓海くんは本当に顔だけじゃなく心も
拓海くんはその言葉に首を傾げている。
「ありがとう、
私は大きく首を振った。
「……残念ながら、年齢イコール彼氏居ない歴なの……。
「えっ?
彼はスマホを取り出してメッセージアプリで誰かにメッセージを送っている。
直ぐに返信が有ったみたいだ。
「この近くにいるみたいだから、直ぐにこの病院に来てくれるって……」
「えっ、誰が?」
「まあ、ちょっと待って」
その十五分後。病院の待合室の長椅子に座り私と拓海くんが待っていると、ある男の子が私達の前に現れた。
「よお、拓海」
その声に拓海くんが立ち上がった。私も立ち上がりその人に軽く会釈する。
「兄貴、こちらが北見
拓海くんの紹介で、その男の子が拓海くんのお兄さんだと分かったが、私はその男の子の顔を見てとても驚いていた。
(えっ? このお兄さんと拓海くんは・・?)
お兄さんは私に満面の笑顔を見せてくれる。
「そうか、本当に
そう言いながら
私はその手を自分の右手で握り、拓海くんと瓜二つの
「はい、初めまして。
私は自分の心臓の鼓動が高まっていくのを感じていた。
FIN
キレイになった私は? 美玖(みぐ) @migmig
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