登場する人物、武器など (8)

〈登場人物〉


【イネス】

 若手ながら、中堅相等の実力と実績を持つ冒険者。最新の二つ名は『掃除屋』。

 豊富な手札を活かし、索敵、攻撃、牽制、撹乱など様々な役割をこなす。

 新たに呪術を習得したことにより、デバッファーとしても開花した。


・『脆化』の呪術

 生物を衰弱させ、非生物を脆くする呪術。

 触れている間しか効果を発揮しないという欠点はあるが、自身の血液や後述の呪術具を用いることで解決可能。



【ダナ】

 若手ながら、中間相等の実力と実績を持つ冒険者。最新の二つ名は『針モグラ』。

 スピードとパワーを兼ね備えた強力なアタッカーだが、偵察役、回避壁としても有能。

 イネスの相棒。


・『重量操作』の呪術

 自身の身体および身体に触れた物の重量を増減させる呪術。燃費は低め。

 操作するのはあくまで重量なので、広範囲に重力場を展開することは出来ない。



【チャーリー】

 ルシアンナ姫お抱えの技術者。つい暴走しがちだが、完全なマッドサイエンティストというわけではなく、たまには自身の行いを省みることもある。

 が、暴走は本人にも止められない。



【ルシアンナ】

 王国の伯爵令嬢で、教会の『聖女』候補。

 自身の立場を確固たるものにするべく日夜奮闘しているが、時々「全部投げ出して、冒険者にでもなっていたら……」と夢想することもある。


・『言祝ぎ』の御業

 自身の言葉に魔力と不可聴の音波を乗せ、聞いた者の感情を操作する「呪術」。

 操作するのはあくまで表層的な感情のみであり、完全に洗脳して操り人形にすることは「まだ」できない。



【アリサ】

 ルシアンナ姫の護衛。元冒険者。

 雷術も扱えるスピードタイプの剣士。どちらかと言えば、自身が前面に立つよりも他人をフォローするほうが得意。

 真面目なお嬢さん。


・『感覚鋭敏』の呪術

 文字どおり、対象が受けた感覚を増幅する呪術。

 自身に行使しても有用だが、使い方によっては敵の被害を増大させることも可能。

 まだ萌芽の段階であるため増幅の程度はささやかだが、鍛錬を続ければ3000倍に達する日が来るかもしれない。



【テオ】

 ルシアンナ姫の護衛。元冒険者。

 パワーと技術を兼ね備えた剣士。攻守両面で活躍できるが、魔術的な資質には欠けている。

 仲間外れにならぬよう、魔術も呪術も猛特訓中。



【クライド】

 若手冒険者。現状、立場がはっきりせず、ルシアンナ姫の元で居候をしながら各種の仕事を手伝っている。

 恵まれた体格を活かした生粋のパワーファイター。

 猛特訓の末に風術を習得するも、全く話題にならず若干いじけている。



【セレステ】

 ルシアンナ姫の食客。元公国軍術師で元冒険者。

 最高峰の風術と水術の使い手でありながら、最近は呪術の習得にも躍起になっている。

 貴族に仕えることになっても奔放な生活は相変わらず。


・『魔術破り』

 他者が放った魔術に「意志の楔」を撃ち込み、制御を乗っ取る呪術の一種。

 呪術の心得がなければ対処不能の反則技。



【ロディ】

 熟練冒険者。元王国諜報員。

 短剣術と投擲術に秀でるのみならず風術も本職の術師並みに扱い、索敵、牽制、撹乱等で活躍する。

 渋い大人の男だが、決して枯れているわけではない。


・『呪術破り』

 呪術に込められた意志を知覚し、それを「意志の刃」で断ち切る呪術の一種。

 一部ではあるものの、遺跡の機能すら破壊できるチート技。



【ランダル】

 熟練冒険者。元王国騎士。

 槍術一本で戦う凄腕。魔術的な資質にはあまり恵まれていないが、豊富な経験から術師相手の戦いも苦にしない。

 暑苦しい性格だが、面倒見もいいので周囲からは慕われている。


・『伝心』の呪術

 対象との間で意思を送受信する呪術。

 現状、通信可能なのは双子の弟であるレンデルのみで、伝えられる情報も明確に言語化されるレベルではない。

 なお、他の者に『伝心』しようとすると強烈なノイズとなるらしく、それがロディが『呪術破り』に開眼する切っ掛けとなった。



【レンデル】

 熟練冒険者。ランダルの双子の弟。

 格闘術一本で戦う凄腕。兄と同じく魔術的な資質には恵まれていないが、術師相手の戦いを苦にしないのも同様。

 もちろん、性格についても兄と同様。


・『伝心』の呪術

 割愛



【テレンス】

 熟練冒険者。かつてルシアンナ姫を襲撃した一党を率いていたが、現在は姫の飼い犬。

 卓越した剣術と術師並みの火術を扱うオールラウンダー。

 生活環境が変わったことで性格にも変化が生じ、本来の熱血ぶりを発揮しつつある。


・『火渡り』の呪術

 自身の身体と装備を覆う魔力層を構築し、熱の伝導を拒絶する呪術。

 拒絶するのはあくまで熱のみであり、光や空気は素通りする。



〈登場する武器など〉


【銀朱羽筆】使用者 : イネス

 筆あるいは羽根箒を象った呪術具。羽根に隠された穂先と柄頭の髑髏飾りが攻撃部位。

 組み込まれた機能は『呪術の圧縮』。作用時間の短縮と発動の遅延を代償に、呪術の威力を跳ね上げる。



【純白の作業服】使用者 : イネス

 高い快適性と防御性能を備えた衣装。また、構造的な工夫により『呪式強化』を用いた際の無理な動きによる反動を抑える。

 使用者の戦い方を考慮し、汚れを弾く機能は敢えて追加されなかった。



【黒紅鱗翼】使用者 : ダナ

 蓑あるいは外套型の呪術具。表面に生え揃った鉱質の鱗は、防具としても武器としても高性能。

 組み込まれた機能は『呪術の影響を受けやすくする』という一見弱点とも思えるもの。

 しかし、相性が良い者が扱えば、それは利点に反転する。



【呪眼の猫仮面】使用者 : ダナ

 元の暗示機能に加え、呪術の痕跡を可視化できるようになった仮面。

 ロディの『呪術破り』を参考に開発された品だが、込められた意志云々はチャーリーの頭脳を持ってしても理解できなかった。



【魂の縛鎖】使用者 : ダナ、イネス

 ベルト型の魔術具。吸血機構と『適応因子』の抽出・貯蔵機構を備えている。

 チャーリーの研究により『適応因子』の崩壊時に魔力が発生することが解明されたため、魔力の増槽として活用されている。

 なお、個々人に合わせた調整が必要となるため、狩った獲物から『適応因子』を回収することは出来ない。



【地獄の守護騎士】使用者 : チャーリー

 神代の人形をベースに開発された搭乗可能な人型兵器。

 半自律制御で戦闘をこなすことも可能だが、防御性能を重視したために乗り心地は最悪。

 有線式のコントローラーで遊ぶことも出来る。



【似我蜂】使用者 : アリサ

 短剣型の魔術具であり呪術具。お椀型の護拳を備えた防御寄りの形状。

 魔術具としての機能は『耐え難い掻痒感を与える』、呪術具としての機能は『魔術に呪術を上乗せする』というもの。

 何故「蚊」にしないのか?という疑問は、使用者に黙殺された。



【欲望の塔】使用者 : クライド

 ●●●型のご立派な巨砲。パンパンに張り詰めた二つの弾倉は、打撃武器としても強力無比。

 果てしなき欲望が迸るのは、もうまもなく……

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