登場する人物、武器など (4)

〈登場人物〉


【イネス】

 『呪術師』と呼ばれる冒険者。単独行動を好むため、その戦い方や実力を正確に把握している者はいない。

 不気味な風体で、小さな棺を常に手元に置いている。



【リュー】

 『赤い牙』の二つ名を持つ新進気鋭の冒険者。赤熱する双剣を振るう攻撃的な戦いぶりは、その二つ名の所以となった。

 鼻につくような色男で、同性からの人気は低い。



【エノーラ】

 リューと行動を共にする女性冒険者。治療術に加えて、風術の補助を絡めた弓術を得意とする。

 リューに対して露骨に色目を使う様から、同性からの人気は低い。



【クライド】

 リューと行動を共にする男性冒険者。巨躯を生かした大斧による攻撃と、『氷壁』の二つ名を得るほどの堅い守りが特徴。

 思い人の振る舞いを寡黙に見つめている姿から、男女問わず多大な同情を集めている。



【セレステ】

 元公国軍属の女性冒険者。非常に有能な術師だが、そんなことよりエロいおねいさんとして有名。

 その魅力的な肢体は、男性から熱のこもった視線を向けられるのみならず、女性からも嫉妬を通り越した羨望の的となっている。



【テレンス】

 凄腕の熟練冒険者。現在、街一番の実力者で顔役になっているが、実は流れ者。

 大規模な徒党を率いて、稼げる場所を転々とするのが本来のスタイル。



〈登場する武器など〉


【漆黒の葬送服】使用者 : イネス

 「真紅の羊毛服」、「蜥蜴人間のマント」などを元に製作された複合素材の衣装一式。高い耐衝撃性と耐刃性、絶縁性を備えており、防具としての性能も十分。

 コートの肩に生えているトゲは格闘戦を意識したものだが、日常生活においては極めて不便。



【棺桶の大盾】使用者 : イネス、クライド

 『孤島の遺跡』で発見された各種遺物を使用して製作された棺桶型の盾。盾としては大ぶりなもので、防御力も収納力も抜群。

 重量軽減、加熱調理、生鮮食品の保存などの機構が組み込まれている。



【『苦悶する髑髏』】使用者 : イネス

 「頑丈なオール」、「頭骨の首飾り」およびモリス君の巻き角を元に製作された杖。

 頭骨から照射される指向性の音波は対象に地獄の苦しみを与える。また、殴打の際に衝撃を増幅する機構も組み込まれている。

 戦闘を生業とする者にとっては垂涎の逸品であるはずだが、今のところ譲渡希望者は現れていない。



【『赤い牙』】使用者 : リュー

 出所不明の遺物、あるいは魔術具の双剣。魔力を通すことで刀身に熱と炎を発生させる特性を持つ。

 火術に適性がある者が扱えば、非常に強力な武器。



【大斧】使用者 : クライド

 とにかく大きい斧。扱うには相応の筋力が必要。



【大弓】使用者 : エノーラ、(クライド)

 とにかく大きな弓。相応の体格でなければ扱うことはもちろん、携行も困難。



【鉄扇】使用者 : セレステ

 小型の打撃武器。あくまで護身用なので、使用する機会は少ない。

 普段は秘密の場所に隠されている。



【巨大な蟹爪】使用者 : イネス

 『密林の遺跡』を守る蛸人形から剥ぎ取った部品。腕に装着するのにちょうど良い大きさ。

 先端部はそれなりに鋭利だが、どちらかと言えば打撃武器寄り。



【とげ付き氷球棒】使用者 : イネス

 魔術で作製された即席の武器。可能な限り押し固められているので、なかなかの強度。

 その意匠は、使用者のイメージに合わせたもの。

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